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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2015-05-31

区議会議員が「自分たちの役割は何か」という根本を理解できていないのではないか

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世田谷区議会では今期、以下のルール変更が行われる事になったことをブログでご報告してきました。
①議会運営委員会への1人会派(会派を組まず、一人で議会活動を行なう議員)の参加について
(これまで)
議決権は無いもののオブザーバーとして全員参加

(ルール変更)
1人会派は3名につき1名がオブザーバーとして参加できる。
その1名が他の議員間を調整する役割を担う。
②発言時間について
(これまで)
議案に対して意見を述べる「討論(意見)」は、1人会派も含めて、各会派10分以内。

(ルール変更)
1人会派は3分、2人会派は5分、3人会派は8分、交渉団体会派(4名以上の会派)は10分。
上記変更はいずれも1人会派の議会での権利を縮小するものです。
今期、このルール変更を主導したのが自民党、公明党の議員団で、一部民主社(民主党4名+社民党1名からなる会派)が賛成し、決定しました。
世田谷区議会の会派構成はこちら
自民党(16名)、公明党(10名)、民主社(5名)といずれも、議会内での非”少数会派”の考え少数会派の権利を縮小させたということになるのですが、大会派の主張は、要は「議員は、ひとり一人が平等。所属議員の多い会派と一人会派が平等に権利を与えられるのはおかしい」というもの。
でもですね、やっぱりそれが本心であるなら大きな会派の所属議員は「我々の討論(意見)時間をもっと伸ばしてほしい」と主張すべきですよ。
桃野は、この4月に二期目の任期をスタートしていますが、一期目4年間の議会活動の中で、少数会派の討論(意見)時間の長短で議会運営に支障を来していると感じた事は一度もありません。
おそらく、その実感は他の議員も同じでしょう。
桃野はこれまで「議会制度研究会」という世田谷区議会に設置された研究会の一員でしたが、そこでは、自民党、公明党はじめ他の議員からも、そのような話が出たことは一度もありませんから。
そもそも議会とは何でしょう。
議員とは何でしょうか。
議員は選挙で選ばれた区民の代表であり、議会とは区民の代表たる50人の議員が、5000人の職員を要する巨大組織である行政(世田谷区)と対峙して、その仕事ぶりをチェックするための機関です。
議会が、対峙すべきは行政(世田谷区)なのです。
議員の行政に対するチェック機能を高める為に、質問時間や意見を述べる時間をもっと伸ばそうというのならわかります。
逆に、議員が議員の質問時間や意見を述べる時間を短くしようなどというのは「自分たちの役割は何か」という、その根本を理解していないのではないかと思わざるを得ません。

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