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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2020-04-22

世田谷区長のコロナ対応。リーダーが正しく現状を把握出来てないのに、正しい施策を投入できるはずなど無い。

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日は企画総務委員会。
世田谷区議会の各委員会は、新型コロナウィルス感染症対策で、いわゆる「3密」を避けるため、
・いつも委員会を開催している部屋よりも大きな「大会議室」を使い
・各議員や理事者(区側の出席者)の席の間隔を広げて
・窓を開け放して換気に努めて
の開催です。
■こちらは世田谷区のサイトより
20-04-22
そして、一番大きな会議室(=大会議室)を、各委員会が時間をずらしながら利用することになり、時間についても配慮をしながらの委員会運営。理事者からの報告については、いつにも増して「簡潔明瞭」に、議員からの質疑についても要点を絞って発言することを議会全体として申し合わせています。
今日は、区側から「新型コロナウィルス感染症に対する区の対応について」という報告もありました。
桃野からは保健所の強化について質問、提言を。
こちらのブログでもお伝えしていますが ↓
世田谷区長の新型コロナ対策。入口が狭くて入れないのに、その先は渋滞してないと言われても。それは課題解決ではない
今は、人員の増強を中心にもっと保健所を強くしないと区民の安全、安心は守れません。
世田谷区長は、4月17日のツイッターで「陣形を築きました」とし「PCR検査渋滞を解消する手前まできた」と言ってます。
14.48.51
先ず、”手前まで来た”っていうのが、彼一流の表現。出来ていないことについて何か成果があったかのような印象を与える技を、長くフリーライターとして仕事をしてきた経験の中で身につけたのでしょう。感心はしないけど。フリーライターも玉石混交。
そして、今の世田谷区の体制でPCR検査渋滞の解消を、誇ろうとするその感覚がピント外れ。
上記のブログでも書きましたが、区長が相次いでテレビ出演し「これでPCR検査の検査数が増えている!」と誇っていた仕組みは、保健所を通してのPCR 検査ですから、いくら医師会に検査をお願いしようが、保健所の能力以上には検査数は増えません。
■こちらは区長が4月14日、BS-TBSの番組出演時の様子。フリップでPCR検査は保健所経由だと示しています。
IMG_2725
■こちらは区の作成資料。
スキャン 2020-04
上記資料の「世田谷区帰国者・接触者電話相談センター」も保健所です。医師会の協力は有り難いですが、保健所が逼塞になっては、検査は増えないのです。
そして、世田谷保健所は、検査の手前、区民からの電話相談がつながらないなどパンク状態ですから、ここは世田谷区長が人、モノ、金(予算)をしっかり投入して、保健所の機能を増強するべき。
ところが!なんと!
■これも世田谷区長のツイッター
t20200421.0822
以下、記事より抜粋。
「新型コロナウイルスに感染しているか調べるPCR検査が追いついていない現状を改善しようと、検査数を増やす取り組みが始まろうとしている。保健所を介さず、迅速に検査を受けられる態勢が今後、全国に広がっていく可能性がある。感染の拡大を防ぐため、地域をあげての対応が急がれている」
その記事を引用し区長は、
「世田谷でも2週間前から始めています」
と言っています。
えー!!これまで示してきた通り、世田谷区のPCR検査は保健所経由ですよ。。。驚いた。区長、この状況の中で、保健所の仕事について正しく理解できていないんて、もう区を率いるリーダーとして致命的。それも自身の発言との整合性も取れてないし。
現状把握が出来てない(もしくは誤っている)のに、正しい施策を投入できるはずなどありません。
繰り返しになりますが、これまでの施策の流れの中で、区民の安心安全確保にのために、今必要なことは「保健所の強化」。そして施策を別の方向に転換するなら「保健所を通さないPCR 検査」です。
本日の企画総務委員会には区長は出席しておらず、最も責任ある立場で答えられるのは副区長でしたが、桃野の提言に対して副区長は以下答えています。
・保健所の機能をフル稼働させるためには、中途半端な状態になり、保健所の方にもかなり更に電話が集中しているのが現状。
・検査が増えてもその後の行き先の部分、例えば(軽症者が滞在する)ホテルの確保などについて、東京都が工夫し、動き出し、一定の確保数が見えてきた段階で、更に強化策を図ろうと区は動いている。
・(桃野の指摘の通り)このまま、検査を受ける受け無いのところから、保健所が担っていたのでは保健所はパンクする。
・検査結果が出た後に、保健所にバトンタッチする仕組みも、そこで又保健所の業務が膨らんでくる。
・今の区の方式だけでは不十分だと認識している。
・厚労省、東京都ともこの構造を更に変えて行くという協議をしているが、それについてはもうしばらく結論を出すのに時間がかかる。
・(桃野の言う)拡充という意味は、十分認識しているので、結論を出すまでに数日待って欲しい。
(以上、副区長の4月22日企画総務委員会での答弁より)
世田谷区の新型コロナ対策。区長の舵取りに大きな不安を感じます。桃野は引き続き、議会から具体的に「今必要な取り組み」について提言し続けていきます。

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