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2016-07-04

平成27年度に世田谷区立小中学校で起きた「体罰事件」は2件。2名の教師が懲戒処分に。

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世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
学校での体罰。
2012年12月、大阪市立桜宮高校の事件は、大きな衝撃を受けました。
バスケットボール部顧問の教師が、同部のキャプテンを務める男子生徒に激しい体罰を加え、その翌日生徒は自ら命を絶ってしまった。
事件の詳細を知るにつれ、これは「体罰という名の、教師による生徒への暴行事件である」と感じましたし、教師による日常的な暴力を知っていて、知らぬ顔をしていたのだろう同校の教職員達に強い怒りを覚えました。
体罰は絶対にいけない。
これは、一人ひとりの教職員が肝に銘じなけれななりません。
「子どもの成長のために、(時には)体罰が必要」
「体罰は、子どもを指導する上で効果がある」
こういう考えを持っている教職員がいたら、それは学校全体で厳しく指導し、その考えを改めさせることが必要です。
さて、本日の区議会(文教委員会)にて「平成27年度東京都体罰等実態把握調査の結果」が報告されました。
平成27年度に、世田谷区立の小中学校で起きた体罰事件は2件。
【世田谷区立多聞小学校】
・平成27年7月、9月に発生
・当時6年生の男子生徒を指導した際、右拳で同児童の腹部を突いた。
・又、別の日に同児童の指導をした際、プラスチック製定規で同児童の左肩甲骨下部を叩いた。
・平成28年3月に懲戒処分(戒告)
【世田谷区立明正小学校】
・平成27年5月に発生
・当時6年生の男子生徒を指導した際、左足の甲で同児童の臀部を蹴った。
・平成28年6月に懲戒処分(戒告)
その他、懲戒処分までは至らないが「不適切な行為(*)」とされたものが世田谷区立小中学校全体で7件ありました。
文字で記すと、どの程度の行為なのか、それが体罰と言えるのか難しいようにも思えますが、実際に懲戒処分が下るまでには、当事者への聞き取りの他、当時の状況を再現する(どれくらいの足の振り幅で蹴ったか、児童は転んだのか、など)などの詳細な調査が行われていますので、先ず、一般的に体罰だと考えられている行為があったと考えて間違い無いでしょう。
体罰を行った教師には、懲戒処分の他にも、東京都による「体罰防止のための研修プログラム」への参加が義務づけられます。
又、不適切な行為を行ったとされる教師にも、校長や世田谷区の教育指導課から、再発防止のための指導が行われることになります。
体罰は絶対にいけない。
桃野は引き続き、議会活動を通じて取り組んでまいります。
*不適切な行為
(例:デコピン、しっぺ、胸ぐらをつかむ、暴言、スポーツ指導等における過剰な指導など)

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