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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2015-09-24

区役所OBの天下り先「公益財団法人せたがや文化財団」の法令違反。”隠そうとした”と言われてもしょうがないのでは?

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「せたがや文化財団」をご存知でしょうか?
世田谷美術館、世田谷文学館、そして世田谷パブリックシアターでの演劇や、音楽公演などなど。
世田谷における文化、芸術の展開や、区民の創造活動の支援が担う役割です。
その”公益財団法人”世田谷文化財団。
先の区議会一般質問では、「せたがや文化財団」についても取り上げました。
公益財団法人せたがや文化財団は、区職員OBが幹部として、あまた再就職し、区からの補助金は年間10億円にもなる区の外郭団体。
そんな「公的な性格」が強い、せたがや文化財団が本年7月、公正取引委員会による行政指導を受けていたのです。
理由はナント「買いたたき」。
財団は、委託事業者等との多くの契約において、消費税増税分を払っていなかったという事実。
(5%→8%増税時以降、本来、財団が負うべき3%増の負担を委託事業者等に負担させていた)
巷では過重労働、違法労働を強いる企業をして「ブラック企業」と呼ぶことが流行っていますが、委託事業者等に買いたたきをするようでは「せたがやブラック財団」の誹りを免れません。
桃野は、先の区民生活委員会にて、既に公取委の行政指導について取り上げていますが、その際、せたがや文化財団の永井多恵子理事長は、その事実を認め、陳謝をしています。
しかし議会からこのような指摘を受けるまでもなく、平素より世田谷区が、財団を指導する責任を果たし、買いたたきなどさせないようにするのが当然のこと。桃野は、先ずこの点について、再発防止も含め、強く区に要望をしています。
それにしても、この問題、不可解な部分が多い。
例えば1)
買いたたきが横行している状況であれば、行政指導を受ける以前より該当の委託事業者等から、財団に対して、公正な取引を求める声はあがっていたのではないかと考えています。
いきなり公取委が来ますかね???
今回の一般質問では、委託事業者等から、買いたたきをやめてほしい旨の申し出などが、これまで有ったのか無かったのかについても取り上げました。
→区の答弁は「そのような声は無かったと承知している」とのさらっとした答弁・・・
そして2)
区の会計管理者は、買いたたきに該当する契約があったとされる平成26年度の財団に対する監査報告書を作成していますが、そこでは「職務の執行に関する不正の行為や法令に違反する重大な事実は無い」として何事も無く、監査結果を出しています。今回、公取委からの指導を受けた以上、監査は適切に行なわれていなかった、もしくは法に反する行為を見逃したのではないか。そう考えるのが当然でしょう。
→区の答弁は「適切な監査が行われたと思っております」とこれまた、サラーッとした答弁。
区は「我々には何の責任も無い」とでも言いたいのでしょうね。
区の姿勢については、他にも多々問題有りと言わざるを得ません。
例えば区長がいつも区政運営の看板のように唱えている「情報公開」。
又、これも履行されませんでした。
公取委より行政指導を受けたのは7月23日です。
以降、7月29日、9月2日、3日と議会では、所管である区民生活委員会が開かれており、指導を受けた事実を報告する機会は3度もありました。しかし、本件は一切、区からの報告事項になっていません。
区の外郭団体が行政指導を受けた重大事件をなぜ、議会に報告しようとしないのか。
→区の答弁は「事態が動いていたので、報告しなかった」との答弁。
(対応が終結した時点で報告しようと思ってたのに、先に追及されちゃったんだよねー)とは、子どもみたいな言い訳ですね。
先輩(区のOB)が幹部を務めていようが、この先の自分たちの天下り先だろうが、法令に反した行為があれば、その責任が問われるのは当然。そして行政指導を受けるなどという大失態があれば、迅速に議会(区民の代表として、税金の使い道、行政の仕事ぶりを監視するのは議員の大切な仕事の一つ)に報告するのは、当たり前のことです。
他の外郭団体、庁内含めてこのような不公正な取引が行なわれている事実は無いか。
それらも含め、再発防止、今後の対応など、引き続き取り組んでいかなければなりません。

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