toggle
世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2014-10-11

子ども達に学校給食が提供できなくなる!? ”太子堂調理場廃止問題”(その2)

LINEで送る
Pocket

昨日のブログの続きです。
世田谷区立のの給食センター「太子堂調理場」が老朽化。
改修や改築にも困難な点があり、区は太子堂調理場を廃止し、現在提供中の給食(一日3,500食程度。中学校7校+小学校2校)については、平成27年度(つまり来年度)から、民間の給食事業者に委託すると決定していました。
ところが、この計画が頓挫しているのです。
先ず、予定した期間内で、委託先をみつけることができずこの計画を1年延期。
今後の見通しも全くたっていない状況です。
ではなぜ、委託先をみつけることができなかったか?
区は「オリンピックを控え民間企業を取り巻く環境が変化したから」など、いくつかの理由を挙げていますが、本当のところ最大の理由は”場所が無いから”です
建築基準法の定めにより、給食調理場は工業地域又は準工業地域として用途指定を受けている地域でしか、操業することができません(※)。
しかしながら住宅地としての性格を持つ地域が多い世田谷区内では、給食センターの類を建てられる場所が非常に限定されるのです。
当然の話、もともと少ない工業地域や準工業地域の中で、大きな土地が新たに出て来ることも期待薄。
「じゃあ、他の市区内で、工業地域にある給食事業者につくってもらえば良いんじゃない。。。」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、さにあらず。
文部科学省が定める「学校給食衛生管理基準」では「調理後の食品は、適切な温度管理を行い、調理後2時間以内に給食できるよう努めること」とされていて、学校から遠く離れたところで給食をつくることは認められないのです。
世田谷区内で、工業地域又は準工業地域にあり相当程度の給食(一日3,500食程度、中学校7校+小学校2校分)を提供できる事業者がいるのか、いないのか。
又、工業地域又は準工業地域にまとまった土地が有り、そこに新たな事業者が来て操業を始めるということが現実的に見通せるのか。
他市区内も含め、区内各中学校まで2時間以内に配送できる場所で委託可能な事業者は存在するのか。
そんなことは、オリンピック云々という前に、ある程度の予想がつくことでしょう。
今回の件は、「何とかなるでしょう」と楽観的にすぎた区が招いた結果ではないか。
今後の進捗に大きな不安を感じます。
桃野は「今後、どうやって子ども達に給食を提供して行くのか」
又「今後の取り組みのスケジュールを明らかにするよう」区に迫りました。
区の答弁を聞いていると「区内の他の学校(自校調理方式や親子調理方式をとっている学校)の調理室を拡張して、そこで太子堂でつくっている分の給食調理を引き受ける」というのが対応策の本線のようです。
しかし、これもそう簡単な話では有りません。
学校の敷地、建物の構造にも制約が有り、そう簡単に調理室を大きく拡張できるものではありませんし、拡張するべく工事をするとしても、その工事の間も給食提供を止める事はできないのです。
しかもこの対応策さえ正式決定というわけではなく「現在、どのような対応策があるか様々な可能性をさぐっている」という状況のよう。
繰り返しますが、太子堂調理場は老朽化し、多額のお金がかかる施設になってしまっています。
スクリーンショット 2014-10-10 17.18.27
そんな中、業務委託は延期。
今後のスケジュールについて質問しても区は全く答弁しません。
委託が頓挫したまま、これからもドンドン改修費用を注ぎ込むのか(当然税金)。
更に、改修でお金をドンドン注ぎ込んでも、老朽化した建物はいつか限界が来ます。
その時、代替施設の準備は整っているのか。
そして、何より子ども達の給食を提供し続けることができるのか。
桃野からは、質疑の中で「いずれの策を選ぶにしても、早急に決断をしなければならない」(財政問題の面から見ても)との旨を強く指摘しました。
この問題、今後も予断を許しません。

住宅地、工業地域、商業地域などが調和を持って併存する為のルール。
例えば住宅が並ぶ地域に大きな工場を建てることは都市計画の上で好ましくないということ。
写真

LINEで送る
Pocket

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です