原子力から天然ガスへ

2011.05.28

 フランス北西部ドービルで行われている8ヶ国首脳会談(G8)。
 菅直人首相は、日本のエネルギー政策は、太陽光など自然エネルギーへの依存度を高める方向に向かう旨の発表を行いました。
 これから力点を置いていくという意味では正しいと思いますが、自然エネルギーの開発は、短期的に実現する課題ではありません。
 福島第一原発の事故以来、原発の新設や再稼働がストップしている状況。
 今年の夏においては、原子力発電を代替する有力候補は、自然エネルギーではなく、天然ガスによる火力発電です。
 日本の発電量における天然ガスによる発電の割合は、現在約3割。  
 日本は年間7,000万トンのLNG(液化天然ガス)を輸入する世界一の輸入大国ですが、加えて1,000万トン程度の追加調達が行われると予想されています。
 石原慎太郎知事は、昨日の定例会見で、東京港の埋め立て地に天然ガス発電所を新設することを検討すると発表しました。
 先日、猪瀬直樹副知事が川崎市の「川崎天然ガス発電所」を視察。
 同様の発電所が、都市型発電として大きな可能性があると判断したのでしょう。
 川崎天然ガス発電所はガスタービンと蒸気を組み合わせた「コンバインドサイクル方式」と呼ばれるもので、一般の火力発電所の発電効率40%を上回る59%で発電。二基で85万キロワットと原発一基に匹敵する発電能力となります。
 建設費用は一基200億円。首都圏における電力の不足、ひいては経済の停滞を防ぐためには考えられる選択肢だと思います。

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