何もない商店街が!

2011.07.13

 本日は、本郷商店街、白石区役所、東区まちづくりセンターを訪問。
 今回は本郷商店街訪問をブログにてご報告します。
 
 本郷商店街は全国からの視察が絶えない商店街です。
 札幌市白石区、地下鉄東西線の南郷7丁目駅より徒歩5分。
 駅前立地ではありません。
 商圏人口は3000人程。
 約180件の店舗が軒を連ね、地域に親しまれる商店街です。

 訪れて感じた第一印象は、商店街全体が「憩いの場」になっていることです。
 あえて、アーケードの形をとらず、空が見えるオープンなつくり。
 どこかヨーロッパの田舎町を思わせるような佇まいです。
 
 車道を一方通行にし、歩道が広く整備されています。
 その歩道には、桜並木が並び、店舗の前には各店舗が面倒を見る花壇がかわいい花を咲かせています。
 あちらこちらに、木でできたテーブルとイスが置いてあります。
 ちょっと一休みという場所に困りません。
 私が訪問した際も、お年寄りを中心に、何名かの方が腰をかけて休憩をされていました。

 地中には、冬でも快適に買い物ができるようロードヒーティング(融雪装置)が埋設してあるそうです。
 しかし、特徴的なのは、そうしたハードの面ばかりではありません。

 「商人と住民と共同作業所のまちづくり」を掲げ、障がいをお持ちの方の共同作業所とともにイベントを実施したり、商店街の駐車場を活用してカーシェアリング(住民による車の共同所有)を行ったりと、先進的な取り組み事例も数多い。
 又、YOSAKOIソーラン祭りの会場になっていたり、北海道日本ハムファイターズの野球教室を開催したりと、北海道独自のイベントでも地元の方を楽しませています。

 本郷商店街振興組合の高山郁雄理事長にお話を伺いました。
 様々な取り組みにはもちろん紆余曲折があったようです。

 一方通行のショッピングモールとする際に、駐車場が無い弱点を補うため、車道の片側に車の停車帯を配置してオープン。
 ところが警察署長が変ったとたんに「前例が無い」という理由で停車帯を”撤去”されてしまったそう。
 これは今でも粘り強く復活の為の交渉をされています。

 花壇についても失敗が。
 当初、歩道はもっと大きな花壇が設置されていました。
 しかし雪が積もると、花壇があることで除雪作業ができず、雪がどんどんたまっていきました。
 やむなく、花壇を撤去。
 その後、「桜並木なら人が集まる」とのアイデアで桜並木を再整備。

 ロードヒーティングも、当初、商店街加盟各店による整備という方針でしたが、各店の取り組みの違いから、雪が解けているところと解けていないところがまだらになってしまい、うまくいかなかったそうです。
 その後、商店街による一律の整備に方針転換。

 高山理事長が、魅力ある商店街をつくる秘訣をこう語ってくれました。
 本郷商店街は何もありません。
 本当に何もない商店街です。
 その何もない商店街にどうしたら人が集まってくれるか。
 商店の売り上げを増やすことを考えるのではありません。
 どうしたら人が集まってくれるかを考えています。

 世田谷区の商店街振興にも参考になるお話をたくさん聞かせていただきました。
 ありがとうございます。

 写真:本郷商店街振興組合の高山郁雄理事長と。

 

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