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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2013-02-25

区は手段の話ばかりを語り、その目的を見失っているのではないかと思うのです。

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「世田谷みやげ」について。
世田谷区議会本会議の桃野の一般質問より、ご報告します。
世田谷区では、区内で販売されている商品を「世田谷みやげ」に指定して区内商店の活性化をはかる取り組みをおこなっています。
私は「世田谷みやげ」は、世田谷の魅力を高める取り組みとして、可能性があるとは思っていますが、先ずこの事業に対する、区の根本的な考え方から見直す必要があると思っています。
区は「世田谷みやげの指定を受ければ、公社が発行する冊子やホームページに商品が掲載される」等のプロモーションの話を懸命に語ります。
しかし、手段の話ばかりを語り、その目的を見失っているのではないかと思うのです。
この事業の本来の目的は、「事業者の利益や売上に貢献する」ことのはずです。
にもかかわらず、利益や売上といった視点をもった事業検証は全く行われていません。
世田谷みやげの指定をうけている事業者とのコミュニケーションを深め、施策がどのような売上に繋がったか検証したり、世田谷みやげを脱退して行く事業者から、脱退の理由をヒアリングしたり、といった評価をして、施策の改善につなげることは必須です。
更に、世田谷みやげは、世田谷区内で販売されているもので、指定料を払えば指定される仕組みなので、買い手に何らかの価値を約束したり、ストーリーを想起させたり、といったことはありません。
買い手からすれば「世田谷みやげ」とは「世田谷で売っているもの」という以上の意味を持たないのです。
これではブランドとは言えません。
「世田谷みやげ」をブランド化していくための手法として、
・世田谷区民が投票で選ぶ「ベストオブ世田谷みやげ」
・区内在住の有名人のお気に入りの「御用達世田谷みやげ」
・ツイッターによる140文字の「世田谷みやげ」にまつわるショートストーリーの発信
などを例に挙げ、先ずは「世田谷みやげ」に、より強い意味やストーリーを持たせなければ行けないと意見をぶつけました。
あわせて、売り手にとっての価値も高まるよう「世田谷みやげ」がブランドとして活力と関心を生み出すためのアイデアとして、以下の提案をしました。
・区民の投票等の結果選ばれた「ベストオブ世田谷みやげ」は、一年間、区長の公用車をラッピングカーに仕立てて、走る広告塔とする。
・ベスト10の商品は区長の記者会見の際に毎回机に飾る。
・会見時のバックパネルは「世田谷みやげ」の広告として使用する。
・バックパネルや区長車の活用などは「世田谷みやげ」に限らずネーミングライツの手法同様に、税外収入の確保に繋がる可能性もある。
(限られた質問時間なので、いずれも、ほんの少し例を挙げただけですが)
区側からは、売上への貢献度を含むアンケート調査を事業者に対して実施するなどの方向性、ブランド発信の方法等について工夫するよう世田谷産業振興公社に働きかけけていくとの答弁がありました。
「ブランドづくり」や「商売繁盛」などの視点をもって取り組みが進むよう、これからも提案を続けて行きたいと思います。

質問の様子は世田谷区議会のサイトからご覧いただけます。
http://www.discussvision.net/setagayaku/index.html

2/22(金)収録内容を表示

右上の「再生」をクリックし40分まで早送りすると「桃野一般質問」です。

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