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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2012-08-24

7時間しか持たない非常用電源

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先日に続き、災害対策の視察について。
仙台にて、発災直後からの復旧、復興活動について話を伺ってきました。
やがて「宮城沖地震」が来ると想定し、準備していた仙台市役所であっても、様々な「想定外」のトラブルが起きたといいます。
その一つが非常用電源の問題。
大災害が起きれば市役所(世田谷区であれば区役所)は、災害対策本部を立ち上げ、市民の生命、財産を守るとともに、一刻も早い復旧を目指して、仕事を遂行していかなければなりません。
そういった中で、不可欠なのは非常用電源の準備です。
役所の電源がダウンしてしまえば、十分な仕事をする事はできません。
停電時、仙台市役所では庁舎内に備蓄された油で発電機を動かし、電源を確保する仕組みになっています。
庁舎内には、約24時間の電気をまかなうための油が備蓄されていました。
24時間を超える分については、近辺のガソリンスタンドから油を供給してもらう契約。
ところが、この油が役所に来なかった。
近辺のガソリンスタンドが、停電時にガソリンを汲み上げる仕組みを持っていなかったというのです。
結局、約24時間から後、救援物資として油が届くまで、4時間程度、役所内の電源はダウンしていたそうです。
一方、世田谷区。
世田谷区の非常用電源も、仙台市役所と同じく油を使った発電機でまかなう仕組みです。
しかし、何とメイン庁舎である第一庁舎の電源が持つのは7時間程度。
追加の油は仙台市役所と同じく近辺のガソリンスタンドから供給を受ける契約です。
しかし、本当に油はやってくるのか。
その検証ははなはだ不十分です。
仙台市の例で見るように、供給元の体制に踏み込んでのチェックが必要です。
様々な震災時の「想定外」をつぶすよう、世田谷区役所に働きかけていきます。

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