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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2020-05-29

国会でも取り上げられます!世田谷区長&区教育長の「区立中学校の修学旅行は全校一律で中止の方向」について。

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*ブログ末尾に、6月1日追記事項あります
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
長期間に及び休業となっていた区立小中学校。ようやく来週月曜日から「分散登校」の形で再開となります。
参考ブログはこちら↓
世田谷区立小中学校は6月1日から分散登校、各種行事の中止など発表。でも「来春の修学旅行も中止」の理由に驚いた
■こちらは令和2年5月26日の区教育長からの文書(一部抜粋)。
スクリーンショット 2020-05-29 13.51.05
分散登校と言えども、先ずは再開の第一歩。喜ばしいことではありますが課題は山積です。
特に中学校3年生(受験生)や、その保護者には不安を抱えている方も多いでしょう。1学期の「評価」はどうなされるのか。受験の際の内申点となる2学期の「評価」はどうなされるのか。はたまた高校受験の際の「試験の範囲」はどうなるのか。
世田谷区は、これから区立小中学校を所管する基礎自治体として、各課題に向かっていかなければなりません。都立高校を所管する東京都や、教育行政全体を司る文科省と共に取り組んでいかなければいけないことも沢山あります。
さて、これまでも取り上げてきた区立小中学校での各種行事の中止も、子ども達の学びをどう補償していくかという課題の一つ。
例えば、世田谷区は「中学校3年生の修学旅行は全校で中止の方向で調整中」としていることについても、議会で取り上げてきました。
あらゆる行事を中止にすれば何も考える必要なく仕事は楽かもしれませんが、それで「学ぶ機会」を奪われるのは子ども達
■令和2年5月26日の区教育長からの文書(一部抜粋)。
2020-05-26
修学旅行は「調整中」とはしつつも区教委は「中止の方向」と示しています。全校で中止の方向。
一方、世田谷区立中学校の修学旅行はこれまで、各学校がそれぞれ時期や行き先を検討し実施してきました。「教育課程は原則、各学校が編成するもの」ですので。
ある区立中学校の例。
コロナ禍の中、PTAとも話をしながら、修学旅行の時期を来春(受験後)にずらし実施すると決め、準備を進めてきました。この中学校の教職員はコロナ禍が顕在化してきた早い段階で危機管理をし(実施できる可能性を探ろうと行動した)、各調整作業などに汗をかいてきたのだと思います。
ところが、世田谷区長、区教育長はこういう学校も含めて「全校で中止の方向」を唐突に打ち出してしまいました。
5月26日の文教委員会では、桃野と同じ会派で、文教委員会に所属している田中優子議員が教育指導課長、教育政策部長、教育長にいくつかの質疑をぶつけていますが、その答弁を聞いていてもなぜ、来春の実施を予定し、準備が順調に進んでいる中学校も含めて、現時点で全校一律に修学旅行を中止にしなければいけないのかよく分からないというのが正直な感想。
以下、5月26日文教委員会での質疑を簡潔にまとめたものですが、ほとんど質問と答弁が噛み合っていないことがわかります。
○質問
来年の3月なら実施できると延期した学校もある。なぜ世田谷区は「中止の方向で検討」なのか。
■課長答弁
修学旅行については各学校と相談しながら中止の方向で検討を進めている。
○質問
延期の可能性は残さない、中止は強制、とするのか。
■課長答弁
修学旅行についてはこれまでもご意見をいただいている。校長会と調整をはかっている。
○質問
頑張って修学旅行の準備を進めている学校がある中で、できない学校があるから一律中止というのは悪平等。おかしいのでは。一校でもできないところがあれば、やってはいけないと言う考えか。
■課長答弁
各学校にも色々な声がある。今後も校長会と調整をはかっていく。
○質問
文科省は中止ではなく延期が望ましいと打ち出している。なぜ中止なのか。
■課長答弁
各学校から今後の行事の取り扱いについて問い合わせがあった。校長会と調整をしながら、現在のところでは、感染症のリスクを下げる対策を講じる必要があるので中止の方向。
○質問
中止は最終的に教育委員会の判断か?区長をトップとした新型コロナ対策本部にかけての判断か。
■部長答弁
(区長がトップである)新型コロナ対策本部の会議で本件は了解されている。
■教育長答弁
私たちが、すぐに中止にしたというわけではなく、様々な策は考えてきた。様々な策を講じた上でもキャンセル料がかなりの額、出てしまう。修学旅行は、一つの部屋に子ども達が密になってしまう。校長会の中でも様々な意見を頂いている。やりたいという学校もあれば、この状況の中ではやはり難しい、他の案を考えたいという学校もあった。その中でキャンセル料が発生するギリギリのタイミングで判断した。意見は真摯に受け止め校長会と話をして行きたい。
(以上、5/26文教委員会より)
行かない(行けない?)学校があるのだから、全校で中止しなさいというのは、「教育課程は各学校が編成するもの」の原則にも反します。そして、このような区教委の「横並び意識」を見せられると、世田谷区がこれまで掲げてきた「特色ある学校づくり(=学校の意欲的な事業に対して重点的に予算を配分し、より魅力的な学校となるよう特色づくりを推進)」は、単なるお題目に過ぎなかったのかとも感じてしまいます。
そして、この問題、桃野と同じ会派で活動するひえしま進議員(維新)が、音喜多駿参議院議員(維新)、梅村みずほ参議院議員(維新)と意見交換してくれたという経緯を経て、国会でも取り上げられることになりました。

参議院文教科学委員会(来週火曜日、2020.06.02)、で取り上げられる予定と聞いています。
さて、どう言った切り口となるか。世田谷区民の皆様、また広く教育、学校に関することに興味のある皆様、是非ご注目ください。ネット中継もあります!
参議院インターネット審議中継
*6月1日追記
梅村みずほ参議院議員の質疑は明日2日の11:35〜12:00の予定です(時間が前後する可能性あります)

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