厚労省が、来年度からフレイル検診の実施を決定。識者は「フレイルの人は今度増えていく。対策は地域の課題」と。

2019.10.29

世田谷区議会議員、桃野芳文です。

今朝の新聞、テレビ等でも報道されているこのニュース。

厚労省 介護一歩手前の「フレイル」健診 来年度から実施へ】(NHK)

フレイルという言葉は、一般的にはまだあまり馴染みが無いかもしれませんね。

世田谷区議会では、これまで度々「区は、介護予防の観点からフレイル対策に取り組め」と言った趣旨で取り上げられてきました。

■フレイルとは?(20191029読売新聞より)

筋力などの身体機能が低下し、心身ともに弱ってきた状態。
虚弱を意味する「frailty(フレイルティ)」をもとにした造語。
日本老年医学会が2014年に提唱した。
65歳以上の約1割が該当し、75歳以上で大きく増えるとされる。

フレイルは、食べる量が減る、足腰の筋肉が落ちる、活動度が落ちるという状態をさしますので「加齢に伴い不可逆的に老い衰える状態」と思われがちですが、昨今の医療の考え方では、フレイルの状態を適切に評価し、栄養摂取や運動を行うことで健康な状態を取り戻すことができるとされます。

フレイルが悪化すると、どんどんと要介護の状態に近づいていきますから、この段階で悪化に歯止めをかけ、且つ健康状態を取り戻すべく取り組もうという考え方です。

厚労省は来年度から、75歳以上の後期高齢者を対象にフレイル検診を導入することを決めました。

本日(10/29)読売新聞で記事になっていた「フレイル検診で使う質問票」は以下。

・現在の健康状態はどうか

・毎日の生活に満足しているか

・1日3食きちんと食べているか

・半年前に比べて硬いものが食べにくくなったか

・お茶や汁物などでむせることがあるか

・半年間で2〜3kg以上の体重減少があったか

・以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思うか

・この一年間で転んだことがあるか

・ウォーキングなどの運動を週1回以上しているか

・周りの人からもの忘れがあると言われるか

・今日が何月何日かわからない時があるか

・タバコを吸うか

・週一回以上外出しているか

・普段から家族や友人との付き合いがあるか

・体調が悪い時に身近に相談できる人がいるか

記事の中では、フレイル予防に力を入れてきたという飯島勝矢東京大学教授のコメントが紹介されています。

曰く「フレイルには食事や運動だけでなく、人のつながりなど社会的な視点も含まれる。フレイルの人は今後増えていくことが予想され、地域の課題として対策に取り組む必要がある」

世田谷区では65歳以下の方が無料で参加できる以下プログラムがあります。上記の「フレイル検診で使う質問票」で多くが当てはまるという方、介護予防のために何か取り組むたいという方は是非。

■はつらつ介護予防講座(介護予防普及啓発講座)

介護予防についての講話と「世田谷いきいき体操」を行う、1回完結型の体験型講座。

講話の内容は、運動、食生活、お口の健康、認知症の予防、地域とのつながりなど、介護予防全般について

「最近体力が落ちてきた」「出かける機会が少なく家に閉じこもりがち」などと感じている方にお勧め。

■まるごと介護予防講座(介護予防普及啓発講座)

介護予防についての講話と「世田谷いきいき体操」。

介護予防に必要な知識を習得し、自分の健康を管理する能力を向上する全6回の講座。

(講話の内容:運動、食生活、お口の健康、認知症の予防、地域とのつながりなど、介護予防全般について)

「介護予防に関心がある」「世田谷いきいき体操に興味がある」という方にお勧め。

■お口の元気アップ教室

「お口のはたらき」についての講話、お口の中の検査・清掃方法の指導、お口や体の体操等について学ぶ、全8回の体験型講座。

「最近固いものが食べにくくなった」「お茶等を飲むとむせる」「口の渇きが気になる」などと感じている方にお勧め。

各プログラムについての詳細は「世田谷区 高齢福祉部 介護予防・地域支援課(電話:03-5432-2953、ファックス:03-5432-3085)」までお問い合わせ下さい。

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