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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2012-01-24

電力の供給についても自由な競争を

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世田谷区で「電力の入札制度」がはじまります。
昨日の朝日新聞(夕刊)をはじめ、本日の朝日、読売、東京などの朝刊各紙には「脱東電」や「東電離れ」などの見出し。
NHKの9時のニュースでも取り上げられていました。
今回発表されたのは、東京電力以外の特定規模電気事業者(PPS)にも、競争入札で参入の機会を与えようというもの。
現在、独占的に東京電力が、区に電気を供給している体制(※)を改めようというものです。
入札制度の導入で、世田谷区が見込む経費の削減は約9,000万円。
電力の入札は、既に立川市や町田市、横浜市で取り組みが進んでおり、経費削減の効果をあげています。
実は、私が議員に当選して、初の本会議で行った一般質問は電力について。
区役所の本庁舎だけで6,000万円にのぼる電力コストの削減、省エネへの取り組みについて取り上げ、積極的な取り組みを推進すべきとしました。
特定規模電気事業者(PPS)も含めた競争入札についても、昨年11月16日の「環境・エネルギー対策特別委員会」にて質問をしていました。
その際の区役所側とのやりとりは以下。
(以下の記述は抜粋、要約です。議事録全文は世田谷区議会のホームページからご覧いただけます)
(区議会ホームページ→http://www.city.setagaya.tokyo.jp/kugikai/main.htm
■環境計画課長
やはり安定した供給と、CO2の排出の影響等も含めた上で、全体の中で考えていきたい。
◆桃野
電力入札については庁内で議論しているという話だが、その中で、電源種についてはどうか。どういうものが環境負荷が高い、余り好ましくない電力で、どういうものがそうでないのか、そういった議論は出ているのか。
■環境計画課長 
PPS事業者としては、幾つかの事業者があり、そのもとになるエネルギーとして何をエネルギー源としているのかというところも当然示されている。どういう事業者を選ぶかというところも含めた上で、全体での検討になるかと思う。
◆桃野
例えば天然ガスを使った事業者は東京都も注目している。「天然ガスが環境に対して負荷が低いものなのか高いものなのか」、「太陽光発電は環境負荷が低いから価格が高くても買う」とか、一筋縄ではいかないところがある。
現段階でここでこういう話をしてもしようがないと思うので、庁内の議論を見守って、またお話はさせていただきたい。なかなか難しい問題なので、ぜひともしっかりと議論していただきたい。
と質疑をしていたところで、昨日の唐突な発表だったので、新聞記事を見て、いささか驚きました。
とはいえ、東電の独占供給に風穴をあけ、自由な競争を促すことには大賛成です。
公共施設の電力を入札で調達する仕組みは既に27都道府県、16政令市で導入されています。
 ※注)一部、清掃工場でゴミを燃やして発電した電気を利用しています。

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