世田谷区民調査2018「暴力は加害者に責任があるとしても、被害者側にも原因の一端があると思う」は23.8%

2018.09.12

世田谷区議会議員、桃野よしふみです。

今年5月(平成30年5月)に実施されました「世田谷区民調査2018」の結果が公表されています。

あれ?「区民の困りごと」など、これまで毎年調査してきた項目が今年は無くなってる・・・。

と思って、区に確認したところ、調査結果にあまり変化のない項目については、隔年調査にしたとのこと。

興味がおありの方は、近年の調査内容・結果と見比べてみてください。

区民意識調査2015年〜2018年】(世田谷区のサイトより)

さて2018年の調査には、これまで桃野が議会で取り上げてきた「DV(ドメスティック・バイオレンス)」に関しての調査もいくつか含まれています。

例えば「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」の認知度について調査した項目。

世田谷区民に対する調査結果(2018年)では「法律名も内容も知っている」が31.2%、「内容は知らないけど名前は聞いたことがある」が55.1%の結果。

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実は、これ、昨年(2017年)の調査結果と比べると「法律も内容も知っている」と「聞いたことはある」を合わせた数字をみると、やや認知度が下がっているという結果です。残念。(88.8%→86.3%)

DVという考え方自体、まだ歴史の浅いものではありますが、DV法についての関心もまだまだ高くはないと言える結果だと思います。

そして2018年の調査にあるこちらの項目にも是非ご注目を。


あなたは、「ドメスティック・バイオレンス=夫婦(事実婚・離婚後も含む)や恋人という親し い関係で生じる暴力、人権侵害」について、どのようにお考えですか。

との質問に対して。

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「暴力は加害者に責任があり、いかなる理由があっても許せないものである」(61.5%)、「暴力は加害者に責任があるとしても、被害者側にも原因の一端があると思う」(23.8%)。

桃野としては、「いかなる理由があっても許せない」がもっと大部分を占めるのかと思っていたら、意外とその回答を選んだ方は少なかったんだなという印象です。

「暴力は加害者に責任があるとしても、被害者側にも原因の一端がある」という選択肢の意味がいまひとつ、わかりにくいというのも、この結果につながっているとは思いますが。

「暴力は加害者に責任があるが、被害者側にも原因の一端がある」ということを噛み砕くと例えば。

「AがBを殴った。その原因はBがAの浮気を責めたからだ」という状況において。

「AがBを殴った。殴った責任はAにあるが、Aが暴力を振るった原因は、BがAの浮気を責めたからだ」という説明には何の矛盾もありませんが、そこには「Aの暴力を容認するか否かという価値観」は含まれていません。

この調査目的から考えると、選択肢として適切なの?いう感じですね。

例えば「暴力は加害者に責任があるとしても、被害者側にも原因の一端があると思う」ではなく、「暴力は加害者に主な責任があるとして、被害者側にも一部責任はある」とか「暴力は加害者に責任があるとして、場合によっては被害者側が悪い場合がある」などの選択肢にすれば、それはもっと選ぶ人が少ないような気もします。

調査の仕方、選択肢の作り方は非常に重要。

それはさておき、DVも含めて、暴力を否定する(当然ながら正当防衛は暴力から除く)ことに対する区民の意識を高めていくことも行政の役割ではないかと考えます。

DV問題、これからも取り組んでいかなければ。

 

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