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2018-07-17

あれっと思ったら「確実な地点まで戻る」身を守るにはそれにつきます。これから夏本番。ご安全に!

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世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
昨日、7月16日は「海の日」で祝日。
いわゆるハッピーマンデーの三連休最終日は、全国的に厳しい暑さとなりました。
まさに「海の日」と呼ぶにふさわしい天気だったとも言えるでしょうか。関東地方の海水浴場は大変な賑わいだったようです。
もうすでに夏本番といった日々ですが、世田谷区立小中学校の夏休みは(7月19日終業式・9月3日始業式)これから。
いよいよ子ども達が夏休みに入ると、海や山にお出かけする方も多いと思います。
海だけでなく、池や川など、子どもの水難事故もこれから増える季節ですから、十分ご注意ください。
そして、山も侮れません。
今年の5月には小学校1年生の男の子と30代のお父さんが山で遭難して命を落とす事故も起きています。(こちら毎日新聞の記事
この事故が起きたのは標高1000m程度の山で、遺体が発見されたのは標高580mの地点だそう。登山経験者にとっては「低い山」と感じる山でも事故は起きます。夏の登山、初心者向けの山だからといっても油断は禁物。
桃野も以前は、せいぜい1000m程度の山が中心ですが、時々山に登っていた頃がありました。かつて600m程度の山を登っていた時に道に迷ってしまったこともあります。
自慢じゃないですが、桃野はとても怖がりなので「あ、これ迷ったかも・・」と思った時点で即決して直近の分かれ道まで引き返したので何事も起きませんでしたが。
でも、道を引き返すというのは実がちょっとした勇気がいるもの。
特に山を登っている最中に、道を引き返すというのは「登った分が無駄になる」という意識がどうしても働いてしまいます。そして上級者が低い山に登っているとき、下山している時などは特に「自分が迷うはずがない」と考えたり「ここからでもちょっと無理すれば正しい道に戻れる」と考えたりしがちです。
でも「あれ、っと思ったら、確実にルート上だと断言できる地点まで戻る」は鉄則です。
本日の朝日新聞にも夏山シーズンに向けた注意が掲載されていましたが、山に行く際は是非こうしたことは頭に入れておくべきです。
記事で注意喚起しているのは、アフリカ大陸最高峰キリマンジャロ(標高5895m)にも挑戦した経験のある男性。2016年10月の連休に標高1140mの山で遭難した際の体験談を語っていました。
・登山仲間と2人で午前7時ごろから登り始め、午後3時ごろに下山予定だった。
・山頂までは順調で、午前11時ごろには登頂。下山中に道に迷った。
・目印の送電線はずっと見えていたため、「目印に沿っていけば大丈夫だろう」と進んだ。しかし、現れたのは、とても登山道といえない岩場。ボルダリングの経験があったため、無理やり通り抜けた。
・ここで、実際歩いている場所と地図がずれているとわかった。本来のルートに戻ろうとして迷い込んだのは、急な崖のある沢。地盤は緩く、木につかまっていないと崖に落ちそうになった。午後3時ごろ、単なる道迷いではなく、遭難したと認識した。
・幸い電話が通じた。GPSの情報をもとに2人の位置情報が伝わった。
・しかし警察に「捜索は明日の朝になる」と言われ、2人はさらに道を下ってしまった。外せない仕事が入っていたため「今日中に下山しないと」という気持ちがあり下り続けたが、ダムに行き当たって暗くなり、そこでビバークした。
・2人は翌朝、警察や地元の山岳会の人たちに救助された。
遭難した男性は「たいしたことじゃないと都合良く解釈し、事の深刻さを見誤らせた」「道に迷ったら、元の道に戻るという鉄則は理解していたが、そうは動けなかった」と語っています。
さらに下調べが十分ではなかった、2人が持っていた地図は古く、下っていたルートは実はすでに廃道になっていたということも反省点にあげています。
この事故では、男性がビバークの準備を持参していたとのことですのて、それは不幸中の幸いだったかもしれません。やはり夏山といっても薄着だけでの登山は危険です。
夏休み、山も海も安全に楽しむためには最低限の知識は不可欠。みなさん、ご安全に。
そういえば、海で流されたら「浮いて待て」(過去ブログ参照)も忘れずに。
tozan_sounan
 

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