調査結果からわかる。体罰というのは所詮「腹が立って手が出た」「言うことを聞かなかったから殴った」程度のこと。

2018.07.05

世田谷区議会議員、桃野よしふみです。

6月28日、東京都教育委員会が都内の全公立学校を対象に実施した「平成29年度東京都体罰等実態把握調査結果」が公表されました。

調査対象は、区市町村立及び都立学校全2,161校。

平成29年度、教職員等で体罰を行ったのは22人で、年度別にみれば引き続き減少傾向のようです。

■体罰

平成27年度・・・62人(教職員58人、外部指導員等1人、卒業生・上級生等3人)

平成28年度・・・34人(教職員29人、外部指導員等5人)

平成29年度・・・22人(教職員21人、外部指導員等1人)

「体罰はいけない」という認識が教職員らに浸透してきたのか、それとも各人のアンガーマネージメントについてのスキルが上がってきたのか。ちなみにこの調査が始まった平成24年度の「体罰を行った者」は182人ですから、昨年は平成24年度比で88%減の数字ですね。

仮に誰かが暴れるなどし、周囲に危険を及ぼす状況であれば、周囲の人間は暴れている人間を力で押さえつけてでも危険を回避する必要があるでしょう。

しかし体罰が起こる場面というのは、ほとんどにおいて、そんなケースではありません。

同調査によると、平成29年度の22人の「認識」をみると「感情的になってしまった」10人、「言葉で繰り返し言っても伝えられなかった」7人、「体罰と思っていなかった」5人となっています。

つまり体罰というのは、「腹が立って、思わず手が出た」「言うことを聞かなかったから殴った」程度のことなんですよね。

「殴られるのが怖いので教師のいうことを聞く」というのは恐怖による支配であって教育ではありません。

教職員の皆さんが絶対に忘れてはいけないのは、「学校という世界」の外では「言葉で繰り返し言っても伝えられなかった」からと、誰かが他の誰かを殴ったら、それは「暴行事件」ということ。

ちなみに世田谷区では、平成29年度、体罰が行われた学校は無し、不適切な行為10件(*不適切な指導7、暴言3)でした。

*不適切な指導
児童・生徒の身体に肉体的負担を与える程度の軽微な有形力の行使(おでこを弾く、手をはたく、小突く、胸ぐらをつかんで説教など)

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