世田谷区から「ブラック校則」や「謎校則」を無くそう!前向きに動き出したように感じています。

2018.06.14

世田谷区議会議員、桃野よしふみです。

本日は世田谷区議会本会議にて、桃野は一般質問を行いました。

テーマは以下の4点。

1. 希望丘小の体育館使用停止について

2. 区営住宅に不正入居していた区職員への対応について

3. 世田谷区立中学校のブラック校則について

4. がん患者への支援について

今日から順次ブログでも内容をご報告をしていきます。

先ずは「世田谷区立中学校のブラック校則について」

学校の校則は何のためにあるのでしょうか。

学校が集団生活の場である以上、他人に危害が及ぶことを防止するなど、安全面に配慮したルールが必要であることは理解できます。あとは、マナーみたいなものかな。

人に嫌な思いをさせるような服装はダメとか。それも社会通念に照らして合理的に説明できる範囲で定めることが必要でしょうね。

じゃあ、その「社会通念に沿ったもの」とかは何かといえば、それは生徒たちが主体的に考え、話し合って作り上げていくものということになるでしょう。

校則は、教師側から見た「生徒を管理しやすい」という側面、いわゆる支配的発想で決められるということはあってはなりません。

では現実には、世田谷区の区立中学校では校則の実態はどうなっているのか。桃野は世田谷区立中学校全29校の校則を、生徒手帳などを元に調査をしました。

すると、これ何のためにあるの?という「謎校則」や、人権侵害にもつながりかねない「ブラック校則」が次々と。

男女別の標準服が示されるのみで細かな校則は一切示されていない学校がある一方で、様々、厳しい校則を定める学校がたくさんありました。

例えば以下のような校則。

・靴下は白のみ、ベルトは黒のみ、髪留めは黒か紺など、身につけるものの色を厳しく限定する校則

・肌着は原則白、下着は白など生徒のプライバシーに踏み込む校則

・学年ごとに使えるトイレを一箇所のみ指定する校則

・防寒着としてセーターは良いがカーディガンはダメという校則

・夏服期間に寒いと感じ標準服のブレザーを着用しようとする際は先生の許可が必要とする校則

・「給食中は牛乳をしっかり飲む」という校則

などなど。

話は変わりますが、現世田谷区長(保坂展人区長)は、千代田区立麹町中学校を卒業したその1年後、東京都と千代田区を相手に「麹町中学校内申書事件」と呼ばれる国家賠償訴訟を起こしました。

麹町中学校内申書事件(wikipedia参照)

この訴訟は、東京地裁、東京高裁、最高裁と16年間続くのですが、その判例は法律を勉強した経験のある方なら一度は必ず目にすると言っても良いものです。

その内申書裁判の一審判決文を見ると、保坂展人区長は中学生時代、髪を長く伸ばしたり、制服・制帽を着用せずに私服で登校したり、校内で許可なくビラを配ったり、校舎の壁や窓枠、ロッカーなどに「全共闘」「教育の帝国主義的再編粉砕」などの落書きをしたりと、校則を守らない生徒だったことが見て取れます。

その行動の是非はさておき、保坂区長のそうした過去から考えれば、現・保坂区長は、少なくとも髪型や服装などについて、子どもの自己決定権に過剰に干渉する校則を不適切だと断じる立場の筈です。

今日の一般質問では、こうした保坂区長の来し方も含めた上で、世田谷区立中学校から「謎校則」や「ブラック校則」を無くそうと、桃野から行政側(区長側)に投げかけました。

行政側(区側)に求めた内容は、大きくまとめれば以下4点です。


そもそも、同じ世田谷区立中学校であるにも関わらず、ある学校では靴下は白、隣の学校では白黒紺可能などの状況で、その校則の意味を生徒に合理的に説明できるでしょうか。区は合理的に定めることができる校則の範囲について基準を示すべき。


そして「女子生徒は必ずスカートを選択」というのも時代の変化には対応できていない。女子生徒もスラックスを選べるようにしようという機運も高まる中で、まず今すぐやれることとして、男子はこの髪型(襟や耳にかからないなど)、女子はこの髪型(肩にかかれば結ぶなど)という規定は不適切で改めるべき。


「下着は白」など、前述した校則などは明らかに不適切。プライバシーに関わる校則、子どもの自己決定権に過剰に干渉する校則は、今すぐ改めるべき。


文科省は平成22年3月の「生徒指導提要」にて「学校を取り巻く社会環境や児童生徒の状況は変化するため、校則の内容は、児童生徒の実情、保護者の考え方、地域の状況、社会の常識、時代の進展などを踏まえたものになっているか、絶えず積極的に見直さなければなりません」とし、今年3月29日の参議院文教科学委員会で林文科大臣が「校則見直しの際は、児童生徒が話し合う機会を設けたり、保護者の意見を聴取するなど、児童生徒や保護者が何らかの形で参加した上で決定するのが望ましい」との見解を示している。世田谷区立中学校でもこのように実践するべき。

今日は一般質問ということで、時間も質問回数も限られ、なかなか深いところまでの議論はできませんでしたが、区側も「性別による規定や身だしなみの制限について一定の基準を示す必要があると考えている」「(下着の色などの校則について)質問の趣旨については(学校に)しっかりと伝えて、早急に、どういう形で直すのかということについて検討する」などの答弁がありました。

まずは「世田谷区からブラック校則をなくそう」が前向きに動き出したと感じています。

■質問の様子は以下の動画でご覧ください

トップへ戻る