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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2017-12-18

桃野は首をかしげてしまう。世田谷区立小で「初のスクールバス運行」その距離1km、経費は3,600万円/年間

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世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
世田谷区立の小学校は現在62校。平成30年4月には1校減って61校になります。
平成30年4月1日に北沢小学校と下北沢小学校が統合、一つの学校へ。
現在、北沢小学校に通う子ども達にとっては新しい学校へと通学先が変わることになり、そこには期待も不安もあるでしょう。二つの学校に通う子ども達がスムースに一つの学校の仲間になれるよう、学校の教職員、区の教育所管は心を砕かなければならないのは当然です。
ということで、通学路が変わる子ども達にとっては、安全な登下校に対する配慮も必要。
それはわかるのですが。。。
今日、区議会文教委員会に報告された区の施策に桃野は、首をかしげてしまいました。どうも腑に落ちない。
通学路上にある、井の頭通りを中心とした「約1km」の区間、通学する子ども達のためにスクールバスを走らせるというのです。桃野は文教常任委員会の所属ではなく、委員会終了後、所管の課長にこの件について詳しく教えてもらいました。
「なぜスクールバスを走らせるの?」と聞くと理由は2つとのこと。
「子ども達の通学路が伸びたから」と「井の頭通りの工事中は危険だから」
うーん。工事中は危険?井の頭通りの工事は当然、通行する人々、周囲の人々に十分配慮して行われているはず。区の説明を工事現場の方が聞いたら驚くのではないかな。それに「工事が終わったらスクールバスの運行やめるの?」と聞くと「工事が終わっても続ける。平成30年から3年間は続けるつもり」とのこと。「3年間?、工事が危ないというなら、工事が終わっても続けることはおかしいし、遠いからというなら逆に3年間と期限を区切るのはおかしいのでは?」とも質問しましたが、これについては納得のいく答えはありませんでした。
ちなみに文教常任委員会の中では「下北沢小学校に通う子どもたちの中で、最も通学に時間がかかる子どもは30分程度」との話があったようですが、他の区立小学校にも、下北沢小学校に通う子どもと同等、もしくもっと長い距離を歩いている子どももいると思われます(これについては委員会の中で、所管の課長も認めていました)。
ということで「長いだけではなく、危険でもあるから」という区の説明につながるわけですが、もしも万が一、バスに乗らないと危険な道路なんて放置しておいちゃいけないし、ましてや通学路に指定しちゃいけないでしょ。区の説明がどうも支離滅裂なんですよね。
また、「通学路の見守り誘導員」も12箇所に配置、これを3年間続ける予定だそうです。
誘導員の配置については、殆どが、もともと通学路だった地点に配置する(注)ようですが、その理由を所管の課長に聞くと「通い慣れた通学路でも進む方向が変わると危ないから」だそうです。
その是非はさておき、他の世田谷区の区立小学校では、通学路の見守り活動は、地域の大人のボランテイア活動で実施されています。「なんで、あそこの学校だけ特別扱い?」という声が出ても決して不思議ではないでしょう。
スクールバス、見守り誘導員の配置、にかかる費用は以下。(当たり前ですが、全て税金でまかなわれます)
■スクールバスの運行
北沢5丁目27番付近ー北沢小学校付近ー大原1丁目バス停付近
(バス走行距離およそ1km、大原1丁目バス停付近から下北沢小学校まで400m程度は徒歩)
登校時2台×1便、下校時1台×2便
経費は3,600万円/年(バス会社に運行を委託)
■見守り誘導員の配置
通学路上12箇所
経費は4,800万円/年(民間事業者に委託)
他にも色々と施策が投じられる模様ですが、この2つで合計8,400万円/年間、ですね。
保坂展人世田谷区長、堀恵子教育長はわかっているのかな。区民の税金の使い道は「適切に、そして公平公正に」が大前提です。他の区立小学校で、もっと長い距離を歩いている子どもたちがいる現実、通学路の見守りは保護者を始め地域の大人がボランティアで勤めている現実に対して、このお金の使い方は説明がつくのでしょうか。
注:A校とB校が統合してC校ができる場合、C校通学路のほとんどは、A校通学路+B校通学路の範囲内に収まる。
スクリーンショット 2017-12-18 16.08.39

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