食育

2010.11.19

 近年、「食育」という言葉を聞く機会が増えましたよね。
 でも実は、そのルーツは大変古いようです。
 明治31年(1898年)、石塚左玄の「通俗食物養生法」には「今日、学童を持つ人は、体育も智育も才育もすべて食育にあると認識すべき」の記載があり、明治36年(1903年)、村井弦斎の「食道楽」には「小児には徳育よりも、智育よりも、体育よりも、食育がさき。体育、徳育の根元も食育にある」との記載があります。
 明治時代には、知育、徳育、体育、才育、食育を五育と呼んでいたようです。
 近年、食育の重要性に再度スポットがあたり、平成17年には食育基本法が施行されました。
 食に対する関心や理解を深め、健全な食習慣をつくっていくよう、必要な施策を講ずるとしています。
 
 さて、海外に目を移すと各国の食育活動ってどうなっているのでしょう。
 先日、「料理通信」という雑誌に、世界の食育レポートという特集が掲載されていました。
 海外の事例として、イタリアとフランスの例が紹介されています。
 
*イタリア
 ピエモンテ州を本拠地とする「スローフード協会」が、学校の中に菜園をつくる
 「オルト・イン・コンドッタ」というプログラムを実施している。
 参加している幼稚園、学校は300校。
 参加している幼稚園では先生や保護者達と一緒に農作業やエコシステムを学んでいる。
 スーパーマーケットのCOOPは「コンスーモ・コンサペーヴェレ(意識的な消費)」
 を30年前から実施。
 子供達は、食品の原材料表示の読み方などを学び、食品について考えるようになる。
*フランス
 フランスの食育の特徴は味覚教育。
 国民教育省は学校給食を「栄養摂取だけではない、発見と喜びの時間」と規定。
 健康連帯省は、国民の栄養、健康向上に、約70億円の予算を投入。
 「食べる楽しみやおいしさなしに、健康な食を推進するつもりはない」としている。
 毎年10月に国、企業、料理人、学校が一丸となって1週間、「味覚の週間」が実施される。
 事例として現役のシェフが子供達に甘味、塩味、苦味、酸味の味覚について行った授業を紹介。
  
 食べること、食べ物について意識をはらう習慣。
 もちろん、生産者や流通、作る人についても考える。
 自分の健康、自然への影響をおしはかる。
 そんなことを子供達に教え伝えていきたいと思います。

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