北朝鮮が大陸間弾道弾(ICBM)開発に成功のニュース。これで北朝鮮による日本への軍事的脅威は高まるか。

2017.07.05

世田谷区議会議員、桃野よしふみです。

東京都議会議員選挙があり、しばらく東京都政に関することをブログにアップしてきましたが、今日は「世界の中の日本」の視点から。

今日の夕刊の各紙一面は「北朝鮮の大陸間弾道弾(ICBM)発射のニュース」

北朝鮮ミサイル 米がICBMと断定 米韓が対抗に訓練】(毎日新聞)

北朝鮮ミサイル、米がICBMと認定「脅威新たな段階」】(朝日新聞)

北ミサイルは「ICBM」米国務長官が非難声明】(読売)

当然のことながら、東アジアの軍事情勢に大きな影響を与えるであろう大きなニュースです。

まず、日本を巡る環境から。

この地球上で「核保有国」とされるのは、米、英、仏、ロ、中の国連常任理事国である5カ国と、インド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮。もともと日本は、ロシア、中国、北朝鮮の核保有国に周りを囲まれた、世界でも極めて特殊な位置にあります。

そして北朝鮮は既に、日本に核ミサイルを打ち込む技術を持っていると言われていますから、北朝鮮がICBMの開発に成功しようがしまいが、日本に核ミサイルが飛んでくるリスクはこれまでと変わりません。

では、今回報道されている「北朝鮮がICBMの開発に成功」となると、何が起こるのか。

ICBMは大陸間弾道弾ですから、北朝鮮から発射された核ミサイルは太平洋を超えて米国本土に到達することができると言われています。(報道ではアラスカ半島が射程距離に入るとのこと)

さて、その影響は。例えば・・・

1)日米同盟への影響
日米安保条約という軍事同盟に基づき、北朝鮮が日本を攻撃すれば、即ち米国は北朝鮮を攻撃するという関係にありますが、もしも北朝鮮の核が米国本土に到達する可能性が予見されるのであれば、米国の北朝鮮に対する軍事行動が制限されるかもしれない。

2)米中関係への影響
これまでの報道によると、米国トランプ政権は、北朝鮮の後ろ盾となっている中国に対し「北朝鮮を抑える」役目を期待していたと思われます(北朝鮮への経済制裁履行なども求めてきた)。米国からすれば、その中国が役に立たなかった。いよいよ米国本土への危機まで止めることができなかったと判断して、米中国の外交関係に距離が生じる。

3)米国・韓国・北朝鮮・日本の関係
米国は、日本などに対して、北朝鮮への更なる追加制裁を求めるかもしれません。更に極東地域への原子力空母の投入、日本・韓国・米国とで軍事演習を行って北朝鮮に軍事的圧力をかける可能性も。

米国本土に核ミサイルを打ち込むことができるICBMの開発は北朝鮮の悲願だったことでしょう。核ミサイルは一発打ち込むだけで、相手国に悲惨な被害を与えることができます。そう言った意味では1発も100発も同じ。

この一発の力で、米国と対等な形での話し合いのテーブルを設定したい北朝鮮。何としても北朝鮮の核の脅威から本土を守りたい米国。日本を囲む軍事的な状況は、これから、過去に経験のない局面に入っていきます。何が起こるかは想像の域を出ませんが北朝鮮と米国の関係を中心として、東アジアにも軍事的緊張が高まることは間違いないでしょう。

 

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