for the team

2010.11.17

 先日、日本航空が整理解雇を実施すると発表しました。
 パイロット約110人、客室乗務員約90人、休職者50人を解雇するとのこと。
 既に約8,000人が退職しているうえでの整理解雇。
 整理解雇だから、本人の同意が無くとも解雇しますよってことです。
 多くの人が、狭き門をくぐり、夢を持って入った会社。
 そしてほとんどの方が誠実に仕事をし、家族を養ってきたのだと思います。
 今、その多くの方が苦しんでいます。
 国の会計の中で一般会計とは別に組まれる予算に特別会計というものがあります。
 その特別会計の一つが空港整備特別会計。昭和45年度の予算から適用されています。
 当時、飛行機はお金持ちの乗り物でした。
 一般会計から予算を組んで「空港=お金持ちだけのもの」を整備することは適切ではないという考えのもと「空港整備の財源は空港使用料収入から賄おう」つまり飛行機を使う人から集めたお金で空港整備を進めようという考えで生まれたのが空港整備特別会計です。
 
 このシステムの中で、必要か不要かという判断ではなく、集まった収入を余さず使いきろうという考えで採算度外視の空港整備が行われてきた側面は否定できません。
 採算の取れない場所にも予算を使い切る為に空港をつくる。
 空港ができれば、採算がとれようがとれまいが飛行機を飛ばさなければいけない。
 だって、飛行機が飛ばなければ空港なんてただの広場だし。
 そこで運輸省(当時)なり国土交通省はナショナルフラッグキャリアである日本航空に路線を開かせる。
 結果、不採算路線が増えていく。
 航空行政の負の一面。
 話は変わります。
 私のラグビー仲間の一人に日本航空の社員がいます。
 彼のポジションはプロップ。
 プロップは心に闘志を秘め、坦々とスクラムの中に顔をうずめる。
 for the team. 陰日向なく全力で戦うものにしか担えないポジションです。
 彼は学生時代、ラグビーで心と体を鍛え、勉学にも励んで狭き門をくぐって職に就きました。
 日本の空を担う。その志は高い。
 やりがいのある仕事を得、やがて良き家族を持ちました。
 常に一生懸命。笑顔の似合う好漢。そして二児のよき父。
  
 一生懸命仕事をする人が報われ、その家族がまっとうに暮らせる。
 そんな社会をつくるべき政治の責任はやはり重い。
 彼のfor the teamの献身的なプレー、そして家族と語らう笑顔をみるとそう思わざるを得ません。
 
 
 
 
 

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