総務省事務次官、情報漏えいで更迭。「総務省OBは日本郵政にとって大きな力」を継承していくことが善だったのでしょう。

世田谷区議会議員、桃野芳文です。

今朝の朝刊、各紙が一面で扱っています。

総務省の事務次官が情報漏洩で更迭の報。

事務次官といえば、各省の頂点となる地位ですから、彼がその地位を追われるというのは大事件、大不祥事。

更迭されたのは総務省の鈴木茂樹事務次官、元総務省次官で現在日本郵政の副社長を務める鈴木康雄氏に省内の情報を漏えいしていたことが明らかになりました。

総務省 鈴木事務次官を更迭 かんぽ生命問題で情報漏えい

ことの発端は、かんぽ生命の不適切販売問題。

かんぽ生命保険と日本郵政が、契約者への説明を怠ったり、家族の同席を省略したりして保険を販売、保険料を二重に支払わせるなどしていたことが判明。不適切契約が疑われる事例は、過去5年間で18万件以上。

この問題を受け総務省は、日本郵政に対し、年内に行政処分を下すことを検討していましたが、その情報が漏えい。総務大臣の発表を各社の報道からつないでみると、、、

・処分の検討過程でかなり細かく先方(日本郵政)に伝わっていた

・大臣室でのごく少人数での会議内容が漏れていた

・情報を漏らした事務次官と、情報を受け取っていた元事務次官(現日本郵政副社長)は旧郵政省採用の先輩、後輩

・元事務次官(現日本郵政副社長)の言動などに関し、様々な情報があった。情報漏えいを疑い、内部監察を行った

・総務大臣と官房長が事務次官に事情聴取をしたところ、情報漏えいを認めた。

かんぽ生命の不適切問題は、NHKの「クローズアップ現代+」の報道がきっかけで世間を騒がすこととなりましたが、その際日本郵政の鈴木康雄副社長は、NHKに対して元総務省事務次官という経歴を誇示(報道行政への影響力を匂わせる)して抗議、結果としてNHKは不正を追及する続編の放送を見送ったという事実も報道されています。

日本郵政からすれば、元総務省事務次官の鈴木副社長は「放送、郵政などに強い影響力を持つ総務省」と太いパイプを持つ「守護神」だったのでしょう。

まさに天下りが悪と言える際たる例。

中央省庁のトップたる現職事務次官も先輩、後輩の誼み(よしみ)というだけで、内部情報を漏えいさせたのでしょうか。桃野はそうは思えません。日本郵政グループの副社長という美味しい美味しい天下り先を郵政省OBの指定席として末長く引き継いていくための行動では。

「総務省OBは、日本郵政にとって大きな力になる」その事実を継承していくことが、総務省にとっても良いことだというのが彼らの思考ではなかったか。

今回、行政処分の情報を漏らしたというのは大問題。でも、こんな大切な情報をいきなり初回で漏らすとも思えない。

これまでも総務省内部の情報は日本郵政に筒抜けだった、今回はその中の一例が明らかになったと考えるのが自然でしょう。

総務省の元事務次官が日本郵政に天下り。

日本郵政の取締役の選任には、郵政法に基づき総務省の認可が必要です。人事権にも関わり、行政処分を下す側と受ける側の関係ともなる日本郵政に総務省OBが天下ること自体、何かがあってもなくても大きな問題ではないでしょうか。

情報を受け取っていた元事務次官は日本郵政の副社長ですから、場合によっては日本郵政の社長に昇格する流れもあったかもしれない。

そう考えても、このような天下りは許されるべきではないというのが多くの国民の思いではないでしょうか。

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