世田谷区の「学術的な著作物」に対する、権利擁護の意識が低すぎて驚くという話。

世田谷区議会議員、桃野芳文です。

世田谷区議会は今日から決算特別委員会。

桃野は今日の「総括質疑」、明日(10/2)の企画総務委員会所管質疑、10/9の都市整備委員会所管質疑、10/10の文教委員会所管質疑で質疑を行う予定です。

結構ハード。でも、もちろん限られた質疑時間を大切に、課題解決に全力で取り組みます。

今日は総括質疑。

取り上げたテーマは「世田谷区史編さん事業」について。

まずは区政施行85周年記念誌として編さんされた「往古来今」が実に誤りだらけだという話。

刊行後に正誤表で訂正された箇所は、実に80カ所。

費用は印刷事業者との契約だけで初版で315万円、改訂版で125万円ですが、訂正すべきところを訂正したはずの改訂版でも既に誤りが数件発見されています。

区の編さん事業がこんなずさんな仕事で良いのか。調べると、スケジュール管理の問題、事務局機能の脆弱さなどなど様々な問題が見えてきました。

他にも権利関係に対する認識の甘さも。

往古来今に執筆していただいた専門家の研究成果を、区が承諾も連絡も事前の取り決めも一切なく、他の目的で利用していたことがわかりました(世田谷デジタルミュージアムに掲載)。

無断掲載してしまった件では、その執筆者に対して謝罪するという答弁があった一方で「出典をつければ問題ない」とか、「(非を認めて削除したのではなく)より適切な資料に差し替えた」とか、区の責任を認めるのかどうかについてもよくわからない部分があり、今日のところはまだまだ問題が残ります。

今日の質疑では、時間の関係もあり、今後このようなことがないようと、区には検証を求めるという内容になっています

というのも、この往古来今は、お試し版と言いましょうか、プロローグと言いましょうか、

実は世田谷区は、区政90周年の前年となる令和3年度から7年度にかけて、より本格的な区史をシリーズで刊行するべく、今、その編さんを進めているところ。

この事業は平成29年度の決算で約1700万円、平成30年度の決算で約1700万円、令和元年度の予算で約2500万円のお金が投じられています。

もちろん、全シリーズ刊行まで予算投入は続く。

これからも内容の訂正が相次いだり、権利関係に対する認識が曖昧だったりすれば、大変な問題となるでしょう。区は、これまでの失敗の轍を踏まぬよう、事業の進め方についてしっかりと検証、改善していかなければなりません。

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質問の様子(動画)はこちらでご覧ください。

保坂展人さんが保坂展人さんに諮問し、保坂展人さんが保坂展人さんに答申する仕組み。これで恣意的な処分を防げる?

世田谷区議会議員、桃野芳文です。

今日のブログも昨日の決算特別委員会より。

桃野が取り上げた「分限懲戒審査委員会」について。

このテーマはこれまでも議会で取り上げてきましたが、区はこれまで全く桃野の指摘に応えるつもりがありません。今回で3回目。

先ず、区の職員が不祥事を起こした時に、どのような流れで懲戒処分が下されるのか。図で示したものをご覧ください。

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職員が不祥事を起こした際、各所管の部長らが区長にその旨を報告します(実務としては人事課長を通じてということになるそうですが、規定上は部長らが区長へ報告することとなっています)。

区長は、それを受けて主任監察員たる総務部長に服務監察を命じる。

総務部長は、監察員たる総務課長と副監察員たる総務係長で服務監察を行います。

服務監察とは、事情聴取や資料確認などで事実関係を固めていく作業。

服務監察を経て、区長は処分を決定します。

この職員は懲戒免職!この職員は停職!と区長が判断するわけですね。

ただ、この処分が恣意的に行われてはいけない、区長が懲戒処分の指針等を逸脱して処分を下すことはいけない、ということで、処分の妥当性を確保するため処分内容を「分限懲戒審査委員会」に諮問することになっています。

分限懲戒審査委員会は区長の諮問内容を可とするか不可とするか判断し、区長に答申。

そんな仕組みです。

ところがところが、処分を作るメンバーと処分の妥当性を判断する「分限懲戒審査委員会」のメンバーは同じなんですよね。何ということ。

今の区政で言えば、諮問は保坂展人区長から保坂展人委員長に行われ、答申は保坂展人委員長から保坂展人区長へと行われます。

これ意味あるの?これで処分に客観性を持たせることができるの?

案の定ですが、過去の諮問・答申を調べると・・・

平成14年4月から平成23年度12月までに、65回の諮問がありその全てが諮問を可とする答申。(平成24年2月4日一般質問への答弁)

平成24年1月から令和元年9月までに、36回の諮問がありその全てが諮問を可とする答申。(今回質疑前に調査した結果)

そして、こうした仕組みの中で、世田谷区長が出した「懲戒免職処分」が特別区人事委員会に取り消されるという事案も発生してしまいました。

過去ブログ参照下さい↓

区職員への懲戒免職は停職に修正されていました(区長は公表せず、議会にも報告せず)。またもや保坂区政の隠蔽体質。

誰が見てもおかしいことを、何度指摘してもおかしいと認めないのが今の世田谷区政です。

職員への処分を適切に行うのは、組織のモラルを維持する上でも大切なこと。区長が恣意的に処分を行ってもいけないし、指針を逸脱することも行けない。

その役目を果たせる分限懲戒審査委員会でなければ意味がありません。区長以下区の幹部職員が、茶番劇を繰り返すのはやめて頂きたい。

昨日の質疑で区長は「これでいいのかということについては、考えてみたい」と言ってました。なんか渋々「言わされちゃった」という雰囲気で、答えた後、腕組んでましたけど。(是非以下の動画でご覧ください)

質疑の様子は以下の動画でご確認ください。28分15秒まで早送りすると分限懲戒審査委員会についての区長とのやりとりが出てきます。

区立小中学校の貯水槽。直結式にして、これを無くせばコストダウンになりフレッシュな水を飲むことができるのでは?

世田谷区議会議員、桃野芳文です。

今日のブログも桃野の決算特別委員会の質疑より。

昨日の質疑で取り上げたのは「公共施設における、貯水槽など水道設備の見直し」によるコスト削減について。

世田谷区の全区立小中学校、公共施設(こちらは規模によります)に貯水槽が設置されています。

一度、水を貯めてから施設内に水が回る仕組み。

もしくは学校では、貯水槽の手前の配管で校舎内への配管を分岐させている場合もありますが、何れにしても別系統で貯水槽を利用していることに変わりはありません。

でも、この貯水槽、一体何のために設置されているのでしょうか。

実は建物が3階建程度の高さであれば、貯水槽なしでも十分水は上がる(施設内に行き渡る)のです。

貯水槽を無くせば、設置費用、メンテナンス費用が削減できるはず。

災害時に備えて水を貯めておくという役目もあると思いますが、それはそれとして別にペットボトル等で水を備蓄しておく。その方がコスト削減だけでなく利便性も高いでしょう。

他の自治体の学校の事例を調べると、東京の市立小学校で貯水槽を無くしているところもありました。

そして、水道管の口径。これも検討が必要。貯水槽をつける場合、なくす場合、何れにしても検証が必要でしょう。

水道料金の基本料は口径によって大きく変わります。

例えば、40mm=6,865円、50mm=20,720円、75mm=45,623円。

参考:東京都水道局のサイト

ところが世田谷区の場合、どの太さの水道管を引くかは、その施設の蛇口やタンクの数など、水道施設の状況から机上の計算で導く方法をとっています。

でもこれ、本来はきちんと、水の流量を測定して、最適の口径を選ぶべきだと思うんです。

流量計を設置するのは簡単。そして各施設の流量データをきちんと取れば、今後の改築改修、類似施設の新設の際等で、コストダウンのための検討材料になるはず。

そんなことを提言しました。

区側からは

・貯水槽をなくすことでコストダウンとなる可能性はある。

・貯水槽を無くした場合、大量に水を使用する場合の近隣への影響などについては検討が必要。

・使用水量を正しく把握することは重要で、コストや用途を十分検討して最適な給水方式を選択していく

と言った主旨の答弁がありました。

先ずは桃野の提言に対して「検討してみる」ぐらいの感じかな。桃野も引き続き水道については勉強し、区側により良い提案をして行こうと考えています。

質問の様子(動画)はこちらでご覧ください。

質疑の様子(動画)は世田谷区議会のサイトからもご覧頂けます→こちら(16分30秒まで早送りで桃野の質疑部分です)

今年は早くもインフルエンザの流行が始まったよう。世田谷区では中学生まで予防接種に対する助成あります。

世田谷区議会議員、桃野芳文です。

インフルエンザが流行しているようです。

インフルエンザ 異例の早さで流行入り】(テレ朝ニュース)

今年は”異例の早さ”だそうです。上記記事によると、8月下旬から報告数が増え続け、9月の3週目には5,716人。去年の同時期668人に比べて8倍以上の報告数とのとのこと。

・東京や石川、福岡など10都県で、1医療機関あたりの患者数が1人を超える『流行期』。

・沖縄県では、先月から『インフルエンザ警報』。

・東京都では、先週までに44の小中学校で学級閉鎖。

こんな状況のようです。

インフルエンザは、毎年冬から春先にかけて流行しますよね。感染力が強いので、学校で流行すれば学級閉鎖などの影響が出ますし、高齢者施設などで集団発生すれば命に関わる問題となります。

手洗い、うがい、室内の湿度維持(加湿器)、そして予防接種。

桃野も早め早めに対応したいと思います。

世田谷区では「子どもインフルエンザ予防接種費用助成」がありますので、区民の皆さまはご活用下さい。

・助成期間

令和元年10月1日(火)~令和2年1月31日(金)

・接種場所

世田谷区内の指定医療機関
(世田谷区内の指定医療機関以外では助成は受けられません)

・助成金額

接種1回あたり1,000円。
(医療機関から請求される接種費用が接種1回あたり1,000円減額)

・助成対象者

世田谷区に住所を有する、接種当日1~15歳(中学生まで)
(1歳未満は1歳になってから助成対象)

・助成回数

接種当日、1~12歳の子どもは接種2回まで。13~15歳(中学生まで)の子どもは接種1回まで。
(助成回数は1回目接種時の年齢を基準とする)

☆詳細は世田谷区のサイト「子どもインフルエンザ予防接種費用助成について」をご覧ください。

朝の駅頭活動、これから寒い季節になっていくし、長時間話しているということは、喉を「酷使」しているということなので、桃野も喉が腫れる風邪に注意の季節です。食事、睡眠もしっかりとって体調管理に気をつけねば。

ちなみに、今は朝の駅頭活動、こんな感じでやってます。「頑張れ日本!スタイル」。

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たまがわ花火大会。桃野は恒例のアクション。花火を楽しんだ翌朝は多摩川の清掃活動。花火ゴミってこんな感じなんです。

世田谷区議会議員、桃野芳文です。

昨日は「世田谷区たまがわ花火大会」。桃野は、会場から離れたところで穏やかに鑑賞していました。

秋の花火は、開催時間も日没時間の関係で早めにスタートできるし、天候も8月に比べて安定していて良いですね。

桃野も昨夜は、心静かに美しい花火を堪能しました。

さて、一夜明けた本日。

桃野は自身の恒例行事にしているのですが「多摩川クリーン作戦」、つまり花火大会から一夜明けてゴミが散乱している多摩川ベリを綺麗にしようという活動です。

昨年に続き、クリーン作戦の直前までの時間は雨が降っていて心配していましたが、雨上がった!

老若男女、多くの方が参加していました。

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花火大会時の風向きなど、色々と条件があるんでしょうが、今日桃野がゴミを拾っていたあたりは、花火の燃えかす、破片などでいっぱい。正直、現場を見たときは「これ、キリないなー。拾っても拾っても無くならないー」と密かに恐怖を感じていたのですが、それでも大人数でコツコツ拾えば無くなるんですね。最後は「ゴミ、見当たらない!」という状態になりました。やった。

ちなみ下の写真でつかんでいるのはアルコール飲料(サワー?)の缶。食べ物や飲み物の容器、食べ残し、串や爪楊枝などが落ちてます。

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あと、こんなものも。

手で持って楽しむ花火の「使用後」が大量に一箇所に集めてありました。

花火大会の前後で、ここで手持ちの花火を楽しんだのかな。よくわからないけど、すごい量。こんなところに捨てて帰るのやめてー。

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あとは、前述のように花火の破片など。

こういうものは、落ち葉や枯れた芝に似た色で見つけにくいのですが、よく見ると大量に落ちてます。焼け焦げた紙片。

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これは導火線?ワイヤーのようなものも多い。あと、輪ゴム。この写真ではワイヤーのようなものに絡んでますが、輪ゴム単体もたくさん落ちてます。

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こういうのも。火薬?丸くて黒い小さな球体。

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アップにするとこんな感じです(ピンボケしちゃいました。見にくいですね。)

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一時間以上、一生懸命拾いましたが、まだまだ全部は取りきれてないと思うんですよね。そして、川の中に落ちたゴミも相当あるはず。

でも、こういう活動で、少しでも河川敷が綺麗になってよかった。たまがわ花火大会を楽しんだ翌日は多摩川をきれいに。

そして鑑賞で現地を訪れた方へ、ゴミを放置しないという意識啓発につながれば。

桃野、来年も参加します。そして、毎年多くの方が参加して、この活動が盛り上がるといいなと思います。

世田谷区長の認識も改まるか。昨日の朝日新聞一面は「DV被害者の転居先を自治体が過って漏らしてしまう事例相次ぐ」

世田谷区議会議員、桃野芳文です。

昨日、ツイッターやフェイスブックでも発信しましたが、昨日10/7(月)の朝日新聞の一面トップは「DV等支援措置」の記事。一面トップとあわせて27面に関連記事も掲載という大きな扱いでした。

この問題が、新聞で大きく報道されることは大変意義深いことだと思いますし、是非多くの方に読んで頂きたいと感じる記事でした。

DVで転居、後絶たぬ漏洩 自治体内の連携・共有不足 26都道府県、10年で40件超

世田谷区でも過去、何度も同種の事件が起きています。

DV(ドメスティック・バイオレンス)やストーカー被害にあっている方が、加害者から逃れようと転居。

転居先の住所が、加害者や加害者の関係者に漏れないよう、役所に措置を講じてもらうのが「DV等支援措置」です。

ところが、単純ミス、勘違い、支援措置への理解不足などなど。

世田谷区も、DV被害者の住所を加害者側に漏らしてしまう事件を何度も起こしています。

桃野はこれまで、区の事務改善並びに、区長ら区の幹部が制度を正しく理解するよう何度も求めてきました。

というのも、世田谷区では実際に以下のようなことが起きており、更に未だ区長の理解が正しく改まったのかは不明という状態なのです。

・Aさんは、元夫の暴力から逃れるため転居。その後、世田谷区役所に「支援措置」を申請。

・世田谷区役所は「支援措置」を決定、Aさんの住所は元夫に渡らないよう守られる状態になっていた。

・ところが元夫の弁護士がAさんの住所を世田谷区役所に取得しに来た(住民票等の写しの交付の申し出)。

・世田谷区役所は一旦、Aさんが支援措置対象者であることを理由に弁護士の申し出を断った。

・ところが弁護士からの続いての要請に方針を撤回。

・「元夫には知らせないこと」と弁護士に条件をつけてAさんの住所を渡してしまった。

総務省は支援措置について、もとより、各自治体に以下の旨を通知しています。

・「DV加害者とDV加害者の依頼を受けた弁護士」は同視して、住民票の写しの交付等の申し出は拒否しなさい。

当たり前ですよね。

加害者側弁護士から加害者に、Aさんの情報が伝わるリスクがあることは明らか。Aさんからすれば、加害者にも加害者側弁護士にも自分の住所を渡してほしくないと感じるのは当然のことです。

ところが、世田谷区役所はこれをやってしまったばかりか、世田谷区長も「何ら問題ない」と議会で答弁し続けてきました。

記者会見で本件について問われた際に区長は「もし、弁護士が加害者に住所情報を伝えたら、Aさんが弁護士会に懲戒請求すればいい」などととんでも無い主張もしています。

あまりにDV被害者の現状を理解していない、そして支援措置という仕組みを理解していないと言わざるを得ない態度です。

こうして新聞で報道されることで、少しは世田谷区長の理解も深まるでしょうか。区長が記事を精読されますように。

DV等支援措置に関連した過去の質疑の様子、いくつかご覧いただければと思います。

先ずは本会議での以下のやりとりを。

■桃野の質問

■区側の答弁。区長の「誤った認識」に引きずられて修正できず。

その後、様々な質疑を行いました。その一部ですが以下にアップしておきます。

あなたの家の「お隣の家」が、突然「スタジオ事業者」になり、昼夜に渡り撮影の音や光で苦しむ状態になったら。。。

世田谷区議会議員、桃野芳文です。

世田谷区議会は現在、決算特別委員会の会期中。

本日は、都市整備委員会所管質疑を行いました。

桃野は持ち時間16分で質疑。

メインで取り上げたのは、住宅地に突然「スタジオ」が出来てしまうという問題。

まず前提として「用途地域」の説明を。

都市計画においては、ある地域は商業地域、ある地域は工業地域、ある地域は住居地域など、地域を区切って用途の混在を防ぎ、そこに暮らす人が快適に便利に過ごせるよう、まちづくりが誘導されます。

例えば、閑静な住宅街の真ん中に、トラックが頻繁に出入りしたり騒音が発生したりする「工場」ができてしまえば、周囲とのトラブルになることが容易に想像できますよね。

よって、街には用途地域の見えない線が引いてあり、その地域地域で建物の高さや用途などに制限がかかっています。

例えば、「第一種低層住居専用地域」。

これは閑静な住宅街を形成する地域と言っていいでしょう。

基本的にが住居が立ち並ぶ地域ということになりますが、住居以外では学校、図書館、公衆浴場など生活に密着した施設、又寺や神社などの宗教施設、高齢者施設や診療所など医療・福祉関連の施設の一部のみ設置が認められます。
(店舗兼住居で小規模なものは一部設置が認められます)

ところが世田谷区内の実際の事例で以下のようなものがあります。

第一種低層住居専用地域にある家で、いきなりスタジオ営業が始まってしまいました。ドラマの撮影などが昼夜に渡って行われ、音、光が周囲に影響を及ぼし、車や人の出入りが頻繁に行われる状態に。

その立地は以下のような状況でした。

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第一種住居地域ならスタジオ営業可能ですが、上記スタジオの敷地の過半が第一種低層住居専用地域にかかっているので、敷地全体が「第一種低層住居専用地域」の制限を受けることになります。

よってスタジオ営業は違法。地域の方は、区役所に「スタジオ営業をやめさせてほしい」と訴えていました。実際に区には、これをやめさせる権限を持っています。

ところが、スタジオ事業者側は、区役所にこんな相談をしてきました。

「隣接するコインパーキングの2台分を貸切、これで敷地の過半が第一種住居地域になり、スタジオ営業ができるのではないか」

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スタジオとコインパーキングの敷地は見た目上は一体になっていませんし、そもそも地域の方の困り事の状況もコインパーキングの貸切で変化するわけではありません。

ところが区側は「これならOKです」とスタジオ事業者に答え、実際に事業者側はこの方法で「スタジオ営業OK」の状態としてしまいました。

これ、はっきり言って、法の趣旨をかいくぐる行為ですよね。これを認めてしまう世田谷区の姿勢もどうなんでしょう。法の解釈として正しいのでしょうか。

そんなことを区に問いました。

桃野は、もしも区の言うように、こういう行為で用途地域の制限を解除できるのが現在のルールなら、それを防ぐ新たなルールが必要だと考えます。

そして、世田谷区は建築違反への効果的な対応ができていないのではないかということも感じざるを得ません。

本件では、住民から区に最初に苦情が寄せられたのは平成25年。事業者がコインパーキングを借り「スタジオ営業を合法化」したのは平成28年の秋頃のようです。

平成25年から平成28年まで区はどういう対応をしていたのか。そうした点においても、区の対応には問題があるように思います。

質疑の様子(動画)はこちらからご覧下さい。

動画は以下、世田谷区議会のサイトからもご覧頂けます。

15分58秒まで早送りすると桃野の質疑部分です。

世田谷区議会のサイト

みどり豊かである事は、住み心地の良さにつながる。住宅地に点在するかつての屋敷林を「みどり」として守り継ぐために。

世田谷区議会議員、桃野芳文です。

今日のブログも決算特別委員会における桃野の質疑から。

10月9日(水)都市整備委員会所管分の質疑にて「みどりを守る取り組み」についても提言を行っています。

具体的には「保存樹木」や「保存樹林」を守り継いでいく施策について。

世田谷区には「みどり33」という達成すべき指標があります。

みどり豊かで住み心地の良い世田谷を作っていこうという施策で、「区制100周年(2032年)に区の面積の3分の1をみどりにします」としています。

みどり率は、緑が地表を覆う部分に公園区域・水面を加えた面積が地域全体に占める割合。

(緑とせず、”みどり”としているのは、水面なども含んでいるからだと以前、都市計画審議会で区側は答えていました)

平成28年度の調査で、世田谷区の「みどり率」は25.18%でした。これまで、みどり率は緩やかなダウントレンドとなっており、この数字を33%に持っていくには新たな施策の導入が欠かせません。

それも、どーんとみどりが増える施策というのは現在の世田谷の実情から考えれば、ちょっと想像しづらいですから、細かな施策の積み重ねが必要ということになるのでしょう。

ということで、保存樹木や保存樹林を守り継いでいこうという取り組み。

世田谷区は歴史的経緯から、住宅街にかつての屋敷林が点在している風景、は珍しくありません。

住宅地の中に点在するみどり。これは日々の暮らしの中で周囲に潤いを与えてくれますよね。

ところが、樹木も生き物ですから、季節の巡りに合わせて花が落ち、実が落ち、枯葉が落ち、と周辺住民の苦情の種になってしまう事例もあります。

自宅のガレージが、隣地からの落ち葉だらけになってしまうとなれば、迷惑を感じる方の気持ちも理解できます。

そんな状況であれば、所有者がまとまったみどりを守ろうと頑張っても、周囲との関係が悪化し、所有者がやがて木を切り、樹林を潰してマンションやアパートに、ということも。

一方、世田谷区ではみどりの基本条例で「保存樹木」や「保存樹林」「小樹林」を所有者の方の申し出に基づき指定し、樹木保存の援助等の支援を行っているのですが・・・

■保存樹木

・中・高木
地上1.5メートルの高さの幹周りが1.2メートル以上で、樹形の優れているもの

・低木
高さ、葉張りとも3メートル以上で、樹形の優れているもの

・つる性
枝葉の面積が30平方メートル以上あるもの

・並木
高さ4メートル以上の樹木が30メートル以上列植されているもの

■保存樹林地

・樹林地
樹木の集団、及び下草等が一体となって自然的環境を形成しているもので面積1,000平方メートル以上のもの

・小樹林地
保存樹林地として基準に満たない(面積1,000平方メートル未満)もので特に保護する必要があると認められたもの

に対して、区が支援する内容は日常的な手入れについては「3年に一度を原則として、枯れ枝、支障となる枝、不要な枝の除去」にとどまります。

つまり、保存樹木や樹林の維持は、そのほとんどが所有者任せ。

マンション、アパート等に替えることもせず、まとまったみどりを守ってくださっている方に対しては、日常の手入れ等について、もう少し予算を投入し(援助をし)、近隣トラブルを防止することも含めて区が施策を投じるべきではというのが桃野の今回の提言の趣旨です。

今回の質疑では、区側から新たな施策について積極的な答弁はありませんでしたが、区が掲げる「みどり33」の達成のためにもこうした施策の積み重ねが必要。

桃野は今後も提言を続けて参ります。

質疑の様子(動画)はこちらからご覧下さい。樹林地等の保全についての質疑は、最後に出てきます。

質問の様子(動画)は以下、世田谷区議会のサイトでもご覧頂けます。

15分58秒まで早送りすると桃野の質疑部分です。

世田谷区議会のサイト

「おかしな校則はいらない」は良いことですが「学校へスマホ持ち込みはもちろん、授業中にスマホゲームもOK」って!?

世田谷区議会議員、桃野芳文です。

本日のブログも桃野の決算特別委員会の質疑から。

「世田谷区立小学校における、児童・生徒のスマートフォン等の持ち込み」について。

先に結論から言うと「世田谷区の教育長はじめ区教委など区の教育部門はまともに仕事をしていない」ということ。

これまでの経緯を振り返ります。

先の一般質問(2010年9月18日)で、桃野は以下内容で質問。

・区立小中学校へのスマートフォン、携帯電話の持ち込みに関するルールについて聞く。

・文部科学省は「小・中学校においては、学校への児童生徒の携帯電話の持込みは原則禁止」とし「やむを得ない事情がある場合は、校内での使用を禁止するなど、学校での教育活動に支障がないよう配慮すること」としている。

・東京都の教育委員会も従来、都内公立小中学校への携帯電話等の持ち込みは禁止としていたが、今年6月、区立学校における携帯電話等の持ち込みについては各区の教育委員会の判断に委ねると方針を変更した。

・世田谷区立小中学校では今後、携帯電話、スマートフォンの持ち込みについて、いかなる方針とするのか。

その際の区の答弁は概ね以下内容でした。

・現在、区立小・中学校では、スマートフォンや携帯電話の学校への持ち込みを原則として禁止している。

・保護者からは、災害時の連絡や、登下校中の安否確認に活用したい等の要望が増えている。

・BYODの取組みを想定し、スマートフォンや携帯電話などの取扱いのルール化に向け、他自治体での取組みを参考にしながら検討を進める。

・BYODの運用に関するガイドラインを策定するとともに、授業時間外は各生徒が持参する個人端末を鍵のかかる保管庫に保管する等の対策をとる等、慎重に検証を進める。

参考ブログはこちら↓

本日は桃野の区議会一般質問。先ずは世田谷区立小中学校へのスマートフォン等の持ち込みについて

ところが、ところが。

上記のような区の答弁は、実態には全く即していないということがわかりました(事実と違う答弁)。

9月28日(土)、NHK・Eテレ、21:30-21:55「ウワサの保護者会  〜校長先生中学校を変える〜 」という番組で、世田谷区立の某中学校が取り上げられていました。

番組の趣旨は「公立中学校だけど個性的、生徒の自主性を重んじる型破りな教育で全国から注目を集める」との内容。

桃野も視聴していたのですが、賛同できる点、そうでない点、様々な思いを持ちました。例えば校則については桃野はとても良いと思う。

桃野がこれまで議会で取り上げてきた中に、ブラック校則の問題があります。

参考ブログはこちら↓

世田谷区から「ブラック校則」や「謎校則」を無くそう!前向きに動き出したように感じています

桃野はこれまで世田谷区立中学校全校の校則を仔細に調べ、中には「下着の色は白」「髪留めの色は黒か紺」「セーターの着用はOKだがカーディガンはダメ」など過剰に子ども達を縛り付ける校則があり、こうしたおかしな校則は改めるべきだと主張してきました。

上記番組の中でも紹介されていましたが、この中学校ではそうした校則は一切無いということで、これには桃野は強く賛同します。

その一方で、気になったのは「生徒のスマホの学校への持参OK、申請等不要で持ち込みは全く自由」「休み時間にスマホゲームはOK、それどころか授業中にスマホでゲームをやっていてもOK」というルール。

校長自ら胸を張ってインタビューに答えていましたが「生徒はやがて、授業中にゲームをやっていてはいけないと気づく。注意する必要は無い」とのこと。

桃野は別途、つい最近この地域の保護者から、この中学校では授業中にスマホゲームをやっている生徒は少なく無い、先生は注意しないという現状を聞いておりましたが、ちょうどその話を聞いたタイミング直後でこの番組を見て「あー、聞いた通りだったんだ」と思った次第。

勉強するための時間(授業時間)は、勉強をする。

これは当たり前のことだと思うんですが、これについての当否を生徒の気づきに任せるというのは本当に良い方法なのでしょうか。「この中学校の校長は自由と放縦の区別がついていないのでは無いか」というのが桃野の考え。

学校側が自校にあった生徒を選抜する、又生徒側は受験等で、その学校に適性があるか評価される私立中学校なら、この話もわかりますが、この学校は区立中学校。住所次第で地域の子ども達が選びようもなく通う学校でこうしたやり方が良いのでしょうか。

桃野の考えはさておき、世田谷区はこの現状をどう捉えているのでしょう。

ちなみに質疑の前の事実確認と質疑での確認では、世田谷区の教育長も教育指導課長(学校運営を指導する立場)も、この番組は見たと言っていましたし、教育指導課長はこの学校でのスマホの扱いは従前から知っていたと言っていました。

でも、前述のように、世田谷区は議会答弁では「区立中学校ではスマートフォンや携帯電話の学校への持ち込みは原則禁止」とし「BYOD(個人端末を活用しての授業)の導入に向けて、授業時間外は各生徒が持参する個人端末を鍵のかかる保管庫に保管する等の対策をとる等、慎重に検証を進める」と言っています。

区は、自分たちの示す方針が良いのか、この中学校の方針が良いのか、ちゃんと学校長も含め議論、検討して考えをまとめた上で行動すべきでは無いでしょうか。

この学校は特別、という考え方は本件のようなケースでは適切ではありません。

世田谷区立中学校はすべからく世田谷区の区立中学校としての基準に沿って運営されるのは当然のこと。こうした問題まで学校で好きにやって良いというなら、それこそ世田谷区も自由と放縦を履き違えているのでは。

もし百歩譲って学校ごとの対応に任せるというのなら、議会で問われた際にその旨を答弁しなければ、それは「虚偽答弁」になってしまいます。

今回の質疑で、区の教育指導課長の言っていることは二転三転。はっきり言って時間を空費するばかりで実のあるやりとりができませんでした。質疑時間はもとより限られていますから、これでは議論にならない。残念です。

世田谷区の教育指導課長。しどろもどろ、言っていることが二転三転する様子は以下の動画でご覧いただけます。区民の皆様はどう思われるでしょうか。

 

大型台風が首都圏直撃。世田谷区の課題は?避難所、ペット同行避難、公式サイトにアクセス困難、エフエム世田谷など。

世田谷区議会議員、桃野芳文です。

台風19号、関東地方からは過ぎ去りましたが、東北では荒天が続いています。

台風が通り過ぎた長野県では、千曲川が決壊し、住宅の2階まで水に浸かる様子、その地域で自衛隊が住民の救助活動を行っている様子が朝から報道されています。

昨夜は世田谷区内でも大きな被害が出ました。

多摩川が氾濫し、川の水が住宅街に溢れる状況。二子玉川駅付近とされる映像では、乗用車が窓まで浸かり乗り捨てられていました。

昨夜19:30には、玉川、上野毛、野毛、玉堤、尾山台、瀬田、等々力、喜多見、宇奈根、鎌田、大蔵で「避難指示(緊急)」が発令される状況に。(全てでは無く、一部、○丁目によっては避難指示地域に該当せず)

昨夜から今朝にかけてNHKのニュースを注視し続けていますが、午前7時時点で、全国で死者3名、心肺停止1名、行方不明17名とのこと。

大きな台風被害となりました。

さて、今朝の世田谷は台風一過の青空が広がっていますが、まずは被害の復旧、そして今回の台風(災害)への備えが十分だったのかとの検証、今後の改善を行っていかなければなりません。

昨夜の今朝なのでまだ全体を見渡すまでには至りませんが、現時点で桃野に寄せられた、又自身で収集した情報からは以下課題が浮き彫りになったと思います。

1)避難所の不足

多摩川付近の方が向かう避難所の一部(成城ホール、喜多見東地区会館)は早々に収容人員をオーバーしてしまいました。

以下、区長のツイッターにあるように19時前には満員状態。

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しかし、この時点でこの避難所近くの地域に避難勧告は発令され続けてましたし、この区長のツイート直後には、「避難勧告」よりも”強い”「緊急・避難指示」が発令されています。

区内の土地勘がある人にはわかると思いますが、喜多見や成城の方々に(多摩川や国分寺崖線付近の方々)、あの猛烈な風雨の中、総合運動場や大蔵の運動場に避難して下さいというのは、無茶です。特にお年寄りや身体の不自由な方にとっては相当な困難。

「避難してください。近くの避難所は満員ですけど。」ってツイートしてしまう区長の感覚ってどうなんでしょう。本来は、避難が困難な方に対して「この時点で取りうる次善の策も発信しなければ」って思うのが普通の感覚なんじゃないかな。近くの頑丈な建物に避難とか、建物の2階以上に避難とか。

この後も有用な情報を求めて、区長のツイッターを時々覗いていましたが、「区長だからこその発信」など刮目すべき情報は一切無し。「避難所に行けない場合は近くの頑丈な建物に」という趣旨の発信があったのは21時を過ぎてからでした。

2)ペットの避難

これはSNS上で複数の発信がありました。「避難所でペットの受け入れ不可」という対応に困ったということ。

これまでも議会で取り上げられてきた課題です。我々の会派も含めて複数の議員が行政側(区側)にペット同行避難がスムースにできる環境を求めてきました。

平成31年2月22日の区議会一般質問にて、世田谷区の保健所長は以下答弁しています。

ペットの受け入れが可能な避難所数は昨年末時点で56カ所ある。このような避難所でスムーズに活動していただくため、区ではボランティアへの研修等を行い、スキルアップに努めている。今後とも被災動物ボランティアの募集を継続するとともに、その一層のスキルアップを図ることで、人とペットが共存できる災害対策に取り組む。

上記答弁で、ペット受け入れ可能避難所は56カ所と言っていますが、今回の台風では、それはどこなのか。その他の避難所を利用する場合、ペットはどうすればいいのか(例えばゲージの中で大人しくしていられるなら専用のスペースへ、など)。

こうした情報発信、対応も必要だったと考えます。

3)世田谷区のサイトへのアクセス困難

NHKのニュースで繰り返し多摩川の増水の様子(世田谷区内を流れる川の様子)が放送されたこともあるのでしょう。おそらくサイトへのアクセスが区の想定を超えて集中したのだと思われます。

災害時に行政が発信する公的な情報に触れられないというのは非常に不便です、一時は、何度アクセスを試みても繋がらないという状態に陥っていました。これも今後の改善点。

4)エフエム世田谷

世田谷区の外郭団体(区の幹部職員が退職後に天下りしていく団体で、多くの税金が投入され成立している)、(株)世田谷サービス公社が運営するエフエム世田谷。

世田谷区のサイトが繋がりにくい状況、台風はまさに世田谷区内を通過する、こんな時ですからエフエム世田谷で情報を収集しようと考えラジオのチャンネルを合わせていましたが、流れてくるのは歌謡曲ばかり。その合間にちょこちょこと台風の情報は入ってきますが、当然速報性はなく、NHKで既に収集済みの情報ばかり。

地元のFM放送局、それもその成り立ちからして公共性が非常に高いエフエム世田谷ですから、世田谷区役所からの情報をどこよりも早くどこよりも詳細に、繰り返し放送し続けるべきなのではないでしょうか。この点も改善を求めていかなければなりません。

■こちらは今年9月の避難所運営訓練の際の写真。今回の台風では一時的な避難所での対応でしたが、首都直下地震等大きな災害時は更に大規模な避難所をスムースに立ち上げ、運営する必要があります。

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