「原発ゼロ社会を」世田谷区議会で意見書が可決。そして「究極のサボり議員」が許されるのかという話。

世田谷区議会議員、桃野芳文です。

先週金曜日に閉会した世田谷区議会定例会にて、「脱原発」の意見書を国会、政府に提出しようという議案が可決されました。

「原発ゼロ社会の実現を求める意見書」(内容は添付ファイルをご覧ください)

国は、再生可能エネルギーの活用を後押しするなどし、原発に頼らない社会を目指すべき。

桃野も議案の提出者の一人になっています。

第一会派である自民党、第二会派である公明党の反対にもかかわらず議案が可決されるという非常に稀な議案となりました。

◎賛成

【立憲民主党・社民党(8人)】【無所属・世田谷行革110番・維新(無所属の桃野を含む4人)】などで、26人。

×反対

【自民党(12人)】【公明党(9人)】【減税(あべ力也議員)】【無所属(青空こうじ議員)】で、23人。

*議長は採決に加わりません。

この意見書は、前述の通り、桃野も提出者の一人ですので、可決されたのは嬉しいのですが、採決を巡ってある事件が起きたのは非常に残念です。

採決直前に謎の行動を起こし、議会を約4時間に渡って空転させたのが、あべ力也議員。

あべ力也議員、なんと採決直前に議場から出て行ってしまったんです。

議案の賛否については、本会議直前の議会運営委員会で各議員の賛否がまとめられており、あべ議員は、議会運営委員会の時点で、上記脱原発の議案に反対と申し出ていました。

■こちらは本会議直前の議会運営委員会で配布された資料

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当然、本会議場では、各議員は、議会運営委員会でまとめられた賛否を態度で示す(起立か着席か)ことになるのですから、あべ議員は採決時に反対(着席)となるはずなのですが、、、

なぜかあべ議員は、突如席を立ち、小走りで本会議場の外へ。

桃野も含めて退席に気づいた一部の議員が「えっ!?何、どうしたの?」という雰囲気でざわざわっとなっていたところに、この意見書作成で主導的に動いてきた立憲民主党・社民党の議員が、休憩動議。

なぜ出ていくのか、そんなことが議員として許されるのか理由を確認しなければならないということでしょう。

この休憩動議に過半数の議員が賛同し、本会議を休憩、議会運営委員会理事会や議会運営委員会を開催し、その後の段取りを決めていきました。

議員は、究極的に言えば、区民の皆さんの代表として、区政に関する様々な事柄に賛成か反対かを示すために存在するもの。その議員が本会議場で、議案の採決時に、退席してしまうという場合、以下のことが考えられます。

1)急な体調不良など止むに止まれぬ理由

2)会派内での意見の対立、意見の錯誤など

1は、わかりやすいですよね。

2は、例えばこんなことがあります。

「世田谷ファイト」はA、B、C、Dの4人の議員からなる会派。

ある議案の賛否について、A、B、Cの3人の議員は賛成、Dは反対でどうしても会派としての意見がまとまらなかった。

よって、会派としては賛成するが、どうしてもその会派の決定に従えないDは退席、つまり採決を棄権することに。

その場合、採決時の賛成票は3、棄権が1となります。

でも、今回の場合、あべ力也議員はどうも1でも無い様子、2については1人会派(会派の意見=あべ議員の意見)なので退席はありえません。

ということで、議会運営委員会であべ議員が自身の退席ついて説明することになり、ご本人、色々と長い話をされるのですが、要約すると以下のような説明でした。

・この意見書で言っているのは、国政に関すること、区政とは関係ないので退席した

・賛否については「反対」のままで退席したい

変な話ですよね。

区政とは関係ないというなら、その考えにしたがって反対すればいいこと。退席する理由にはなりません。

そして「反対のままで退席?」この方、6期も議員やっていて、そんなとんでもないことを言い出すとは驚きです。

そんなことが許されるなら「体調不良でもなんでもないけど、議会にはいかないよ。賛成か反対かは事前に言っておくから良いでしょう」ということが認められることになってしまいます。

もしも、そんな議員がいたら、それこそ、究極のサボり議員ではないですか。

議会運営委員会では、多くの議員の頭の中は「???????」と「そんないい加減な考えでこの人、議員やっているの?」という感じだったことでしょう。

桃野は議運の委員では無いので、あべ力也議員と他の議員のやりとりを傍聴していたのですが、全くあべ議員の言っていることは非常識であり、議会制民主主義を蔑ろにする態度だと思いました。

最終的には、あべ力也議員も、他の議員の言っていることが理解できたようで、議運で陳謝、本会議場で反対の態度で採決に加わりました。

 

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