世田谷区の答弁に唖然・・・。「行政事務のプロ」であるべき区職員が制度を知らないなんて。

世田谷区議会議員、桃野よしふみです。

世田谷区議会は今日も決算特別委員会。「福祉保険領域」の質疑が行われました。桃野が質問で取り上げたのは、10月6日の質疑に続き「世田谷区のDV被害者への対応について」。

本件では、区が「DV被害者を支援するための制度」をいかに理解していないかが浮き彫りになりました。

桃野が承知してないだけで、他にも同じような被害者(区が正しい対応をしてこなかった)がいるのではないか。又、こうしたことを放置しておけば、今後も被害者を生んでしまうのではないか。そして更に、もっと大きな事件につながってしまうのではないか。様々な危惧が頭をよぎります。

さて、これまで、区が「Aさんが支援措置を受けていたにも関わらず、DV加害者の弁護士に住所情報を開示してしまった」ということについて取り上げてきました。

今、このAさんに対し、区は「福祉的な手当の申請・受給」についても、理不尽な対応をしていたことが次々と明らかになっています。

本件における区の対応には、多くの問題があるのですが、例えば。

・Aさんは平成28年6月に裁判上の離婚が成立。

・6月、Aさんは児童扶養手当等を受給しようと、区に申請しようとした。

・ところが、区は「戸籍謄本の提出」が必要、これは絶対に必要な書類と主張し続け申請を拒んだ。

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しかし、桃野は、これまで一般質問で取り上げてきましたが、「児童扶養手当の事務取扱いに関する厚労省の通知」では、申請に必要な書類である戸籍謄本は「離婚に関する調停証書などで代替できる」と定められています。

それにもかかわらず、区はAさんに対し「他の書類ではダメだ、戸籍謄本は絶対だ」と言い続けたのです。

おまけに「Aさんが偽装離婚ではないか、確認しないといけない」という趣旨で、(別に居を構えている)DV加害者の公共料金の書類の提出を求めたり、民生委員によるAさんの居住実態の確認を求めたりということまでしています。

Aさんからすれば公共料金云々と言って、加害者側に接触することは危険な行為(リスクがある)です。そして、民生委員と言っても赤の他人。「DVのことを話さなければならない」「居住実態を家の中を見てもらって証明しないといけない」これは屈辱的なことではないでしょうか。

そんなことをしなくても、厚労省の通知にある「調停証書等の裁判関係の書類」であれば、Aさんは「今すぐでも出せます」という状態なのに。

Aさんはこれまでも、区が「戸籍謄本が提出できないことを理由に手当の申請を拒んだ」ことについて、納得できず複数回、区に問い合わせなどしてきましたが、区は「自分たちは一切間違ってない」とAさんの話を跳ねつけ続けてきました。ところが、桃野がこの事件を一般質問で取り上げた後、対応は一変。区は急遽、問題となっていた「一月分の手当のAさんへの支給」を決定したのです。

「戸籍謄本は絶対だと言い続けて手当の申請をさせなかったのは間違いだと認めたということか?」

桃野は本日の質疑の中で「区の判断がなぜ変わったのか」という趣旨で質問しました。

その際の区の答弁に唖然・・・

なんと「厚労省の通知は知らなかった」「(知らなかったので)Aさんに案内できなかった」と言うのです。

行政事務に関するプロである役所の職員が(管理職も含めて、本件に関連した職員が全員)、制度を理解できていなかったことには唖然とします。

加えて、これまで繰り返し、区に再考を申し入れていたAさんに対し、これをけんもほろろに跳ねつけ続け、こういう制度が有るか無いかを確認しようともしなかったことについては区の態度はいかにも傲慢だと言えるでしょう。

なんと区民に冷たい、DV被害者という社会的弱者に冷たい世田谷区政か。

本日のところは、(今日の委員会に区長は出席していないので)副区長に、本件の検証、Aさんの救済を求めるところまで。当然、二度とこのようなことが起こらないよう、再発防止も求めていきます。

質疑の様子は世田谷区議会のサイトからご覧いただけます。(42分18秒まで早送りすると桃野の質疑部分になります)

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